梅雨空が続いていますが、暦の上では「夏至」を迎える6月。一年の中で、もっとも日が長く、夜が短くなる季節です。5月に続き、今月も草花に造詣の深い、世界的パフューマーの大沢さとりさんに、たとえステイホームでも季節を楽しめる、小さなお菓子を教えていただきました。
『嘉祥(かじょう)の日』をご存知ですか? 6月16日は、古くから和菓子を楽しむ日とされています。平安時代に生まれた『嘉祥の日』は、明治時代に一度廃れてしまったのですが、1979年、再び全国和菓子協会によって「和菓子の日」として復活したのだといいます。
また、 6月の末日(晦日)は、12月の大晦日と同じく「大祓(おおはらえ)」の日とされます。 例年、全国各地の神社では、罪や厄災を祓う「夏越の祓(なごしのはらえ)」が行われ、茅草でつくった輪をくぐる「茅の輪(ちのわ)くぐり」が行わることでも知られています。 本格的な夏を控え、心も体も整えていきたいですね。
1『とらや』紫の玉
2. 『スプラウトカフェ』のプリン
3.近所のスーパーで買ったミニ柏餅
4.『巌邑堂』の抹茶のカステラ
店舗DATA
★1『とらや 赤坂店』
住:東京都港区赤坂4-9-22
★2『SPROUT Café さくら坂』
住:東京都港区六本木1-3-37
★3 自宅近くのスーパーにて購入
★4 『巌邑堂 日本橋高島屋店』
住:東京都中央区日本橋2-4-1
【今月のさとり花図鑑】
まだ世界中がパンデミックに陥るなんて、夢にも思わなかった2019年11月、南仏・グラースにある香料植物園で「チュベローズ」の球根を掘り上げていました。花時は7月から9月。チュベローズという名前ですが、植物学的にローズとはまったく無関係で、リュウゼツラン亜科の球根草花です。 甘く濃厚な、肉厚の白い花の香りが特徴で、香料ともなると、コンソメのようなハムのような、塩気のある匂いも含んでいます。
ちなみに、ホワイトフローラルの香りは、こっくりとしたとろみがあり、捉え方によっては、暑苦しかったり、少し厚かましい側面も持ち合わせています。イランイランやジャスミン、ガーデニア、マグノリア、オレンジフラワーなども、このホワイトフローラルの仲間です。
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