挿花家・谷匡子さんの植物のある住まい。四季折々に変化する草花、 いつの、どの表情にも惹かれます。

谷匡子さん 植物のある住まい

さまざまな場所に草花を活け、心地よい空間、時間をつくる谷匡子さん。大事なのは、活ける場所に寄り添える花活けをすることだそう。自身の庭は手を加え過ぎず、自然のあるがままを楽しみます。

静かな住宅街を歩いていると、家のアプローチに多種多様な草花が生き生きと並び、ひと際目を引くお宅があります。その家こそ、谷匡子さんの住まいでありアトリエ。

ポーチに並ぶグリーン。ジュ ーンべリーなど小木から、ハーブ 類、あじさいなどの草花が季節ごと多様な表情を見せる。

「オーダーを受けお庭をつくったり、お店の植栽をしたりするなかで、どうしても使わない植物が出てしまいます。それらを持ち帰ってはここに並べていたら、こんなにたくさんになりました」。主な仕事は花のスタイリングと空間プロデュース。店舗やギャラリーの空間づくりをディレクションし、植物や花器選びはもちろん、家具の選定から設計にいたるまでに参加します。

アトリエスペースの窓の外には幅40㎝ほどのスペースがあり、そこには日陰にも強いノシランや紅葉を植えた。玄関の突き当たりにある位置にあり、「玄関を開けたときに紅葉が視界に入ったらいいなと思ったんです」。

「庭づくりで気を付けているのは、その場所や空間に寄り添うようにということ。常緑樹を中心とした、常に青々としたお庭も素敵ですが、私自身は、四季折々で表情の変わる植物に惹かれます。春の花、夏のグリーン、秋の落葉、そして冬の枯れた様子も美しい。移ろう季節に寄り添い、少しずつの変 化を感じられることが幸せなんです」

アトリエの西側の窓の外にも土のスペースを確保。盛夏に 花が咲く高砂百合は、夏の庭に彩を添えてくれる筆頭の花。
ユーカリやホワイトセージなどのスワッグを壁に飾って。花器には夏に強いヒバなどを活け、清涼感のあるしつらい。

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