植物と暮らす幸せ。料理家・こてらみやさんが都会につくった小さな森とは?

緑あふれる庭に憧れている方も多いのではないでしょうか。今回ご紹介するのは、フードコーディネーター・こてらみやさんのお庭です。花や庭木だけでなく、果樹やハーブなど多種あるといいます。お手入れから景色まで、ガーデニングの醍醐味をお伺いしました。

都会の街並みを抜けた先にある築50年超えのヴィンテージマンション。その一角に、緑が生い茂る美しい庭はあります。

約60平米のベランダに数百鉢の植物が集まってつくり出す豊かな風景は圧巻。

「きっかけは、ここに引っ越してきたときに、友人が夫にガーデニングセットをプレゼントしてくれたこと。それから徐々に増えてここまで……。植物が暮らしの中心になりました」

庭のラインナップは多種多様。ぶどう、びわ、レモンなどの果樹から、野菜、ハーブ類と、その種類は200種以上といいます。

夏は早朝と夕方と、日に2~3回の水やりが欠かせない。落ちた葉を拾い、花がらを摘み、植物の様子を見ながらたっぷり水やりをし1~2時間はかかるのだそう。ウッドデッキやトレリスなどはすべて夫がDIYでしつらえた。

お邪魔した際は、ちょうどさまざまなばらが美しい花を咲かせよい香りを漂わせていました。

「花屋さんで見るばらは大きく花開いているときですが、咲き始めから散り際までが楽しめるのは、育てているからこそ。花が咲き乱れる春、緑が茂る夏、紅葉の秋、木々が休みに入る冬枯れと、どの季節にも良さがあり、四季を味わえるのも贅沢です」

ベランダは南と西に面している。「風の抜けが良く、一軒家より日当たりもいいので、元気に育つのでは?」

ばらだけでも数十種類。春から初夏にかけて目を楽しませてくれる。「近くを通るとふわっと香りがして癒されます」

テーブルを置き、ここで朝食を食べたり晩酌をしたり。庭は「第二のリビング」として暮らしの中で活用されている。

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●シリーズ 植物のある住まい
フラワースタイリスト増田由希子さんが8年かけてつくった、自然のままの庭
好条件とはいえない場所でも植物生き生き。ガーデニングプランナーの夫と試行錯誤でつくった庭。
常緑樹を中心にレイアウトした庭。 一年中青々として、カーテンの代わりにも。
都会のグリーンオアシス。フラワーアーティストのベランダ拝見。
挿花家・谷匡子さんの植物のある住まい。四季折々に変化する草花、 いつの、どの表情にも惹かれます。

『ku:nel』2020年9月号掲載

写真 近藤沙菜 / 取材・文 鈴木麻子

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