都会のグリーンオアシス。フラワーアーティストのベランダ拝見。

市村美佳子さん

そう広くないベランダにハーブやシダを並べ、緑と暮らすフラワーアーティストの市村美佳子さん。乾いたなと思ったら水をやり、弱ったなと感じたら葉を刈って。一つ一つの植物と対峙することが大事だと話します

築50年超えのヴィンテージマンションのベランダでは、ひょろりと伸びたレモンユーカリの木が、気持ちよさそうに揺れていました。そのほかホワイトセージやローズマリーなど、よい香りのハーブが並びます。これは、クリスマスのリースやスワッグをつくるとき用に自家栽培しているもの。さぞかし丹精込めて、と思いきや、もっと気軽なようで……。

市村美佳子さん
さまざまな鉢を使っているが、一番好きなものは日本のなんでもない土の鉢。 「苔蒸していく感じに惹かれるんです」。琺瑯のジャグに差した植物はフェイジョア。水に差した草花をベランダに置いて、眺めて楽しむことも。

「定期的に水をあげていると、植物もそれに慣れてきてしまう。天候や植物の状態でも状況は変わってくるし、土や葉っぱの様子をよく観察して、いよいよ乾いてきたかな?と思うくらいのタイミングで水をやり、割とスパルタに育てているかもしれません」
 緑との暮らしは必然。「素敵な暮らしに憧れてとかでは全然なくて、生き物と暮らすことでエネルギーをもらっています」。すこやかに暮らしていくために、市村さんにとっては欠かせないもの、それがグリーンであり、切り花なのだそう。

いつの間にか増えてしまったという多肉。テラコッタの鉢に伸びた長い草は、鳥が運んできた種から成長。

ヨーロッパの蚤の市などで求めた花瓶が並ぶ。「花瓶に力があれば、誰でも上手に生けられます」

部屋の一面の壁は、どんな植物やものもうまくまとめてしまう「魔法の色」・山吹色に塗り替えた。

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