時間と自由を手に入れたひとり暮らし。三浦半島に移住した岡田サリーさんの心の変化とは?【後編】

いくつになっても心躍る「引越し」。縁あって新しい家に引越したクリエイターの新しい住まいを見せてもらいながら、暮らし方や心もちの変化を伺います。今回は、鎌倉から三浦に引越したメイクアップアーティストの岡田サリーさんの新居を訪問しました。

PROFILE

岡田サリー/おかださりー

メイクアップアーティスト、ファスティングマイスター。自宅で開催する料理教室も人気。岡田ファミリーの蕎麦屋「手繰(たぐる)」Instagram:@t_a_g_u_r_u が鎌倉・極楽寺にオープンしたばかり。https://linktr.ee/okadasally

木造家屋の古民家に 幼い頃の記憶が重なります

築88年の古民家を屋根裏の梁をいかして、センスよくリフォームされた家。床の木の質感や、天井高の抜けのいい空間が魅力。

「私が生まれたときからあった両親の別荘は木造の平屋だったのですが、そのときからの懐かしい記憶があって、平屋の古民家にずっと憧れていました」

その別荘があったのは、ここからほど近い油壺。

「子供の頃は週末も夏休みも、学校がある日以外の休みはすべてこちらで過ごしていた、馴染み深い場所なんですよね。だから“ただいま”と、原点に戻ってきた感じですね。犬の散歩で海や自然の中に行って瞑想をしたり、気持ちいいなと思いながら過ごす毎日が、心を豊かにしてくれます」

白で統一されたゲストルームの家具は、娘が使っていたもの。黒猫のフィガロ(10歳)と白猫の米粉(2歳)もこの家に慣れて。

日当たりのいい南向きの部屋をベッドルームに。このベッドも他の家具同様、前の家で使用していたものをそのまま流用。

ここへ来てよかったことはほかにも。

「わちゃわちゃとした友達関係と距離を置けたこと。しょっちゅう、いろんな友達と会っているのは楽しいのですが、出かけるのが億劫になることも。ひとりポツンとここに来たら、そういうことから解放されました。あえて離れてひとりでいるのが、今は大事なことのような気がします」

それが目的で引越したのではないけれど、結果的にひとりの時間が増えたそうです。時間と自由を手に入れたひとり暮らしでも、ふと気づいたらさみしいと思うことも。でも、「にぎやかな家族との暮らしという大きなものを手放したことによって、別の大きなものが入ってきた」といいます。前の家では、「孫もチョロチョロしていて、とてもできるような環境ではなかった」料理教室を、今の家では、定期的に開催できるようになりました。

ベッドルームに備え付けられている大きなクローゼット。「引越し時に整理して、洋服はほぼすべてここに収まりました」

バスルーム前の洗面所。サリーさんのこだわりは、タオルのスモーキィな色合いとホテル仕様のたたみ方。カインズで購入。

「料理教室の場所を伝えると、皆さん、『三浦半島!?』と驚きます。で、いらっしゃると『すごい“旅”でした』という人もいますが、『思ったより近いですね』という人も。遠方から飛行機や新幹線で来る人もいるし、目的があれば、移動距離や場所ってあまり関係ないのかなと思いました。私の場合も同じことですよね。ときどき、家族や友人とのあのにぎやかさが恋しいと思うこともありますが、会いたいときは会いに行けばいいだけ。住んでいたいこの場所で、自分のためのこの家で暮らしていきます」

家族と同居していたときは、心身共に慌ただしい日々を過ごしていたサリーさんは今、自分のペースで内面を整えながら穏やかなひとり暮らし。引越しがそのきっかけになりました。

保護犬、OC(13歳)との散歩は天気がいい日は海へ。自然素材を使った内装に彩りを添える観葉植物が部屋の各所に。

岡田サリーさんのYouTube動画も公開中!

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