部屋やごはん、お気に入りの道具たちを本人撮影の写真で見せていただき、バトンを繋いでいくリレー連載。前回の井上佐由紀さんのバトンを受けてご登場いただくのは、『BORON』として活動する人形作家の櫻井彩子さんです。
櫻井さん・暮らしのルール
1)できるだけ、環境にやさしいものを使う
2)子どもも大人も、お互いに好きになれそうなものを飾る
3)肌に触れるのは、やさしくて軽いもの
毎シーズン、ひとつの国や時代をテーマに、旅しているような気分になれる靴下を作るブランド『MARCOMONDE(マルコモンド)』の靴下からインスピレーションを受け、柄を活かした人形を制作している櫻井さん。ユニークな形、色柄豊かな人形が人気です。
そんな櫻井さんのインテリアはシンプル。もの選びにはルールを決めているのだとか。
「キッチンなどの水回り特に好きで、アニメや映画に出てくるキッチンが、真似したくなる憧れのキッチンのひとつです。自分のなかで約束事があると部屋のインテリアも選びやすいし、ものを購入する際にも若い頃のように”あれもこれもいい”と迷うようなことはなくなりました。コスメを選ぶときにも、できるだけ容器の素材がリサイクルできるものを選ぶと、自分の気持ちも軽やかになることに最近気づきました」
子どものものでも家のものと考え、納得するものを揃えていきたいそう。
「これまでもイラストや写真は飾っていましたが、ときどき変えたりすると子どもも気づいてくれます。作品が常に目に入ると気持ちも豊かになるんじゃないかなと思うと、飾ることがさらに楽しくなりました。これからはものを増やすより減らして、最低限必要なものとどうしても欲しいもの、子どもにも残せる素敵なものだけと暮らしていきたいと思っています」
profile
櫻井彩子/さくらいあやこ
2012年より、友人である靴下ブランド『MARCOMONDE』の協力により、『BORON』として靴下のぬいぐるみ製作をスタート。
櫻井さんがバトンを渡すのは、「meme meal」としてレシピ提供やフードコーディネートをしている安居みおさん。「人形を作らせてもらっています。安居さんが作る料理は、人柄がにじみ出るようなやさしい味。またごはんを食べたいなとずっと思っています」と櫻井さん。安居さんの暮らしは、8月末に公開予定です。どうぞお楽しみに。
これまでの<住まいと暮らし>
◎vol.009子供が巣立ち、夫婦二人暮らしになって見えた、暮らしの優先事項ーhal後藤由紀子さん
◎vol.10人生の集大成としてものづくりを楽しむための、自分のアトリエーTRUCK唐津裕美さん
◎vol.11自分時間を大切に。好きなものに囲まれた暮らしーミアズブレッド森田三和さん
◎vol.12心を支えてくれるアクセサリーと映画、音楽ーfangle藤島多恵さん
◎vol.13毎日をご機嫌に。ストレスフリーな鎌倉生活ーfabric camp 小山千夏さん
◎vol.14大自然に囲まれた沖縄で、自然に委ねる暮らしー波羅密 根本きこさん
◎vol.15自分の気持ちに忠実に。心と身体が充実できる場所づくりー中村日波さん
◎vol.16沖縄の自然の恵みを取り入れた、身も心も軽やかな暮らしーRIncostarさん
◎vol.17昔の暮らしに思いを馳せながら楽しむ、沖縄のトライアングルライフーあらきみずえさん
◎vol.18お気に入りをいつも目に入るところに。季節や気分で変えて楽しむインテリアー森祐子さん
◎vol.19買い物は一票を投じるような気持ちでーmamelon蓮井まきさん
◎vol.20暮らし方もインテリアも、すべて猫ファーストー井上佐由紀さん