【住まいと暮らしvol.20】暮らし方もインテリアも、すべて猫ファーストー井上佐由紀さん

猫

部屋やごはん、お気に入りの道具たちを本人撮影の写真で見せていただき、バトンを繋いでいくリレー連載。前回の蓮井まきさんのバトンを受けてご登場いただくのは、フォトグラファーの井上佐由紀さんです。

井上さん・暮らしのルール

井上佐由紀 プロフィール写真

1)猫ファースト。常に猫に負担がかからないかを考える。

井上さんのルールはたったひとつ。これしか思い浮かばないと話す”猫”とは、推定14歳、井上さんの家にやってきてから11年になる愛猫のどんこのこと。個性的な表情がかわいらしい、猫好きなら知る人ぞ知る人気の猫です。
「どんこは元保護猫。どんこのおかげでいろいろな人に出会えました。まさに招き猫。しばらく会っていない友人と顔を合わせると、”どんこ元気?”という質問から入ることが多いですね」

インテリアも、愛猫のことを考えて選ぶという井上さん。どんこを膝の上に乗せて、マッサージをするのが生き甲斐なのだとか。
「撮影後の帰り道、疲れていればいるほど、早く家に帰って猫のお世話をしたいと思うようになりました。毎日猫の健康チェックをして、変化がないことを確認するのも幸せ。元気で長生きしてほしいなと思います」

井上佐由紀 絨毯
猫の足腰のことを考え、モルタルの床に絨毯を敷いたという井上さん。「全部買うと出費がかさむので友達から借り、複数枚を重ねて敷いています。絨毯の下にも、ウレタンのマットを敷いてクッション性を上げています」
井上佐由紀 椅子
どんこが座っているのはセブンチェア。「元々テーブルと椅子を持っていなかったので、家具屋さんをまわって検討しました。色はシーズンカラーのダークグレー。使ってみて、定番になる理由がよくわかりました」
花瓶
1週間単位で飾っているという花。「猫が歳をとって一番上の棚に登れなくなったので、花を飾ることができるようになりました。同じ種類の花を数本買って飾っています」
ドクロと死神
木工作家の吉川和人さんによるドクロと死神のオブジェ。「縁起のいいモチーフではありませんが、愛嬌があって気に入っています。棺桶の専用の箱もあります」
井上佐由紀 熊とワニ
写真家の宮崎学さんによる熊と、現代美術家のタムラサトルさんによるワニ。「宮崎さんの作品が好き。友人にもこの写真についてよく聞かれます。タムラさんのワニは、回るところが好きです」
オランウータン
ステファニー・クエールによるオランウータンは、恵比寿の『POST』で購入。「ステファニーは彫刻が有名ですが、当時はまだ若かった猫に壊されるのが目に見えていたので、絵を購入しました。額装もうまくいき、よく眺めています」
井上佐由紀 トイレットペーパーホルダー
井上さんが家で気に入っているというトイレットペーパーホルダー。「家をリノベーションした際、オーダーで作ってもらいました。簡単な絵を描いて説明をしたのですが、想像以上の出来で気に入っています」
バナナ
一年中常備しているというバナナ。「朝起きたとき、小腹が空いたときにバナナを食べています。フックは『サボア』の末松貴久さん作。末松さんには、洋服ラックやテーブルも作ってもらいました」
コップとマグカップ
一日中、コーヒーかルイボスティを飲んでいるという井上さん。「ちびちび飲むのは面倒なので、コップやマグカップを選ぶ時は、大きめのものを選びます。コップは『THE』のもので、マグカップは大阪の『Saji』で購入しました」
井上佐由紀 ティッシュケース
一見すると何かわからないこちらはティッシュケース。「ティッシュを剥き出しで置いておくと猫が食べてしまうので、レザーでできた蓋つきのケースを『ai-cha』の末松佐和美さんに作ってもらいました。お客さんにはティッシュだと気づいてもらえないことが多いですね。その得体の知れない佇まいがお気に入りです」
井上佐由紀 彫刻
須田二郎さんによる木の器。「たまにドライフラワーを活けたりします。アンコントロールな造形に惹かれて、吉祥寺の『OUTBOUND』で購入しました」
井上佐由紀 今道子
井上さんが大好きな作家だと話す、今道子さんの写真。「作品を購入したことをきっかけに、お話もさせていただけるようになりました。ただ好きすぎて、ご本人を目の前にすると何も話せず終わってしまいます」
井上佐由紀 血圧計
猫の血圧計とブラシ、メモ帳、ウェットティッシュ。「猫の血圧を測るのは趣味といっても過言ではありません。健康をチェックして、何も変化がないのを確認するのが幸せです」
井上佐由紀 車
フォトグラファーという仕事柄、車が必需品。「これで3.5台目。1台目は古めのVWゴルフ、2台目も少し古いVWゴルフ、3台目はFIAT PANDA(初めて買った新車)でした。3.5台目なのは、4台目に購入する車が届くまでの半年間だけのレンタル中だから。でもポンコツ感に親近感を覚え、気に入っています」
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井上さんがバトンを渡すのは、人形作家の桜井彩子さん。「彩子さんの作る力の抜けた人形が好きで、うちの猫をモチーフにして作ってもらったこともあります。本人もだいぶ抜けているところがありますが、そこがまたおもしろく、一緒にいて気が楽で、末長く一緒にいたいと思う友人です」と井上さん。桜井さんの暮らしは、7月末に公開予定です。どうぞお楽しみに。

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