【居心地の良いインテリア⑦】ノスタルジックな70年代の家具や雑貨に魅せられて。デザイナー、エマニュエル・モンデジールさんのこだわりインテリア。

エマニュエル・モンデジール インテリア

『70年代のヴィンテージはとても思い出深いもの』と話す、「LA FAMEUSE」デザイナー、エマニュエル・モンデジールさんのパリのお宅を訪問。少し昔のインテリアたちは当時の雰囲気を纏ってとても素敵。ヴィンテージインテリアの魅力をお伝えします。

エマニュエル・モンデジールさん インテリア
仏メーカー、リーン・ロゼのソファ“TOGO”は1970年代を代表するソファ。壁一面の棚は60年代のスウェーデン製のもの。
エマニュエル・モンデジール インテリア
モザイクタイルを敷いたリビングダイニングキッチン。ライトはIKEA、左は70年代のデンマーク人デザイナー作品。

窓から見えるサクレクール寺院や風車などの景観が気に入り、モンマルトルのアパルトマンに暮らすエマニュエル・モンデジールさん。エールフランス航空のパイロットである夫と15歳の娘との3人暮らしです。「独身時代もモンマルトル周辺で引越しを繰り返し、結婚後、ちょうど8年前にこの部屋が空いたので引っ越しました。いくつかの小さな部屋に分かれていたのを、壁を壊し、大きなリビングダイニングにリノベートしました」エマニュエルさんは自分が生まれた1970年代の家具やオブジェが大好きです。

「子供の頃の私の思い出は、70年代の家具や雑貨とともにあるんです。たとえば両親と旅に行った際の空港やホテル、祖父母の家のインテリア、買い物先のパン屋さんの内装とかですね」その風景は、どれもノスタルジックで素敵な思い出として、エマニュエルさんの心に記憶されています。それがきっかけで、いまも70年代の家具に惹かれます。話をうかがっていると、その〝好き〟のこだわりはかなりの熱量。「引越しと同時に家をリノベートした際に、キッチンの壁から床にかけてはタイルを敷きました。スペインのDel sur(デルスール)というメーカーに依頼し、私が色とデザインを選び、モザイクタイルを焼いてもらいました。このタイルの壁と床が部屋全体に70年代の雰囲気を演出していませんか?」じつは70年代のインテリア雑貨には熱狂的なファンが多く、ネットでこれは!というものを見つけても、コンディションやデザインのいいものは、即決で買わないとすぐに売れてしまうほどの人気だそうです。「だから時間があるときは頻繁にサイトをチェックしたり、アンティークショップをのぞきに行ったりしています」

ベッドリネンはグリーン、白、クリームを気分でローテーション。頭上の作品はAnimaux Anonymesシリーズをギャラリーで購入。

仏人デザイナー、マーク・エルドが大手スーパーマーケットのプリズニックとコラボレーションでデザインした収納棚。

エントランスに置いたのは、70年代にTam Tamの名でヒットしたオレンジの椅子とブロカントで購入したランドリーケース。

「マッシュルーム」でおなじみ、ピエール・ポランがデザインしたナイトテーブル。ポランは1960年代に活躍したデザイナー。

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いま、探しているのは70年代の大きなラグ。なかなか思い通りのものが見つからず、辛うじてネットのヴィンテージショップで見つけたオレンジ色のラグで代用中。「好きな70年代の家具のなかにいると気持ちが落ち着くし、仕事をする際は気分が上がります。何より思い描いたものを探し、やっと見つけて部屋に置いたとき、色やバランス、形、大きさなどが違っても自然にマッチし、不思議と調和する。その瞬間を見るのが何より幸せなんです。まだまだコロナの影響で外出が制限されていますが、好きなものに囲まれて暮らしていると、免疫力がアップする気がします。これはとても大事なことですよね」

『ku:nel』2021年7月号掲載

写真 篠あゆみ/取材・文 今井恵/パリコーディネート 鈴木ひろこ


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「買い替え」ではなく「メンテナンス」。「吟味して買い、長く愛用」がいまの気分です。
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