【居心地の良いインテリア③】料理家・こてらみやさんが心を動かされる。少しずつ集まってきた世界各国の古いもの。

こてらさん インテリア

世界中の至る所から集めた古いものの数々。新品のものよりもなんだか愛着が持てるのは、今までいろいろな人の手を渡り歩いた末にわたしのところまで来てくれたからかも知れません。料理家・こてらみやさんの味わいのあるインテリアたちをご紹介。

こてらさん インテリア
二方向の大きな窓から光が差し込むダイニング。右側の棚は夫がつくったもの。ここにも、各国の古いものが飾られている。

世界中の古いものたちと共に過ごす。

築50年以上のヴィンテージマンションで暮らす、こてらみやさん。玄関を開けるとリビングへ続くガラス扉があり、そこから広がる世界観に胸が躍ります。ひときわ目を引くのは部屋のコーナーに置かれた金屏風。たくさんのお酒が並ぶ中国の古いサイドテーブルやギターとの絶妙な組み合わせが唯一無二の空間を生み出しています。

こてらみやさん インテリア
一輪挿しをかけたずっしりと丸い板状のものは、アフリカなどで洗濯の際に使われていたものではないかとのこと。夫の友達から贈られたもの。小さな花挿しはオーストリアの工房「ビミニ」によるもので姉からの贈りもの。

「実家が営んでいた骨董店にあったものなんです。いまは姉が継いでいるのですが、代替わりする際に日本や中国の骨董から西洋骨董に切り替えて。それまで使っていた什器や商品を一掃することになり、処分するならと私が引き取りました」

こてらさん インテリア
リビングの一角に置かれた屏風の前はお酒コーナー。ギターはすべて夫のもの。古いもののなかにしっくりなじむ。

加えて、夫も古いものが好きなこともあり、知らず知らずのうちに古いものが集まってくると笑います。日本や中国の骨董のほか、西洋やアフリカなど、国や年代を問わず古いものが点在していますが、ごちゃごちゃとした印象はまったくありません。

こてらみやさん インテリア
本棚はイギリスの古いもの。中国や日本の置物ともマッチしている。

むしろ、古いものだけが持つ風合いや味わいが、落ち着ける空間に一役も二役も買っているようです。「新しいピカピカのものよりも古いものに心惹かれます。いわゆる〝骨董品〟というものでなくてもそう。たとえば同じバカラのグラスも現行品よりオールドバカラのほうが、どこか味わいを感じて手になじみます。ガラスのような硬質なものも、長年、人の手によって使われることで丸みが出るのかもしれませんね」

好きなもの:世界の古いもの

絶妙な濃淡が好きで「宝物のひとつ」だという染付の器類。実家から譲り受けたもので自ら金継ぎをして大切に使い続けている。

好きなもの:〈世界の古いもの〉

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『ku:nel』2021年7月号掲載

写真 有賀傑/取材・文 結城歩


●素敵なインテリアやガーデン
「買い替え」ではなく「メンテナンス」。「吟味して買い、長く愛用」がいまの気分です。
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