「少ないもので暮らす」ことがもてはやされているいま、道具も多用途で万能なものが求められがち。でも、一つの用途に特化した道具は、その目的のために研究を重ねられたスペシャルなもの。「代用」の道具では生み出せない気持ちのいい使い心地がつくれます。独自の発想とアイディアで個性的な道具をつくっている『ののじ』の「ニッチな道具」をご紹介します。
「 あなたの“あったら嬉しい”をかなえます」というキャッチフレーズのもとに、ユニークな道具を次々と発表しているメーカー。ステンレス製で独特なカーブの離乳食スプーンが有名で、「うちの子もこのスプーンのお世話になった!」という方も多いのではないでしょうか?
そんな『ののじ』、他にはない個性的な道具を数多く発表しているのです。気になるあれこれを取り寄せて試してみたので、レポートいたします。
かぼ-ちょう
みなさん、かぼちゃを切るときどうされているのでしょう?私は電子レンジで数分チンしてからカットするようにしているのですが、生の状態で料理に使いたいときもあります。でも生のかぼちゃはかたくて切れない……。そんな悩みを解消してくれるのが『かぼ-ちょう』。ポイントは「力点」。グリップの位置を高くし、高い位置から力が入れられるので切りやすいのだそう。滑らない素材で、自然に握れる楕円型形状が手によくなじみ、更に前すべり防止のツバがあるので、安定感抜群!
私が嬉しかったのは、大好物のとうもろこしもがスパンと簡単に切れるようになったこと。いつも無理やり切っていて、実をつぶしてしまっていましたが、『かぼーちょう』を使うととにかく気持ちよく切れるのです!
キャベピィMAX
「とんかつ屋さんのようにふわふわ、しゃきしゃきな千切りキャベツが食べたい!」と家族にいわれたけれど「できません!」と「百切り」くらいのキャベツを食卓に出し続けていた筆者。
でもそれだと、あまり量を食べてくれません。そこで、投入したのが『キャベピィMAX』。ピーラーの大きい版なのですが、刃先に 2ミリ間隔で並んだ鋭い高精密ギザ刃が、キャベツの繊維を捉えて、薄くサクサクと切り刻めます。従来品の倍の2枚の刃がついていることで、いつもの倍のスピードでせん切りキャベツがつくれるという優れモノなんです。
パクハグパスタトング
「パスタはゆでた鍋から直接フライパンに入れると、ゆで汁の塩味が適度に効いてヨシ」とコウケンテツさんの記事を読んで以来、パスタを茹で終わったら、鍋から直接トングでフライパンに移して、ソースを絡めています。そんなときに、とっても便利な『パグハグ パスタトング』。手で優しく包み込むようにつかめる立体的 な ワイヤー状のトングです。食材を掴んだときに4層の立体的なワイヤーが、ぐんとしなって、しっかりすくえるのが気持ちいい!
以上、どれも「無くてもなんとかなるけれど、あるととっても便利で気持ち良く料理ができる」優れものです。かゆいところに手が届くツール、気になったものはありましたか?そのほかにもいろいろあるのですが、それはまたいつか……
便利ツールそのほかにもいろいろ
取材・文 鈴木麻子
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