【新連載 ”もふもふ”との暮らしVol.1】浅野順子さんと愛犬ビスちゃんのお話。
人生を豊かに彩ってくれる動物との暮らし。その出会いや暮らしぶりについて、さまざまな方にお話を伺います。連載第1回目は、画家、女優、モデルとして活躍する浅野順子さんと愛犬ビスちゃんの出会いのストーリー。
愛犬PROFILE
ビスケット
マルチーズとダックスフンドのミックス。人間が大好きでご近所の方や順子さんのお友達にも愛され上手の人気もの。音の鳴るおもちゃを投げてとってくる遊びがお気に入り。好きなおやつは鹿肉ジャーキーと鶏のささみジャーキー。
子供の頃からいつも動物と一緒
浅野さんのアトリエを訪ねると、浅野さんの髪と同じ、シルバーカラーのワンちゃんが、ちぎれんばかりに尻尾を振って出迎えてくれました。
マルチーズとダックスフンドのミックス、ビスケットちゃん
名前はビスケット、通称ビスちゃん。3歳の女の子でマルチーズとダックスフンドのミックスです。順子さんがビスちゃんに出会ったのは2023年の大晦日。偶然訪れたペットショップで目が合った瞬間に心を奪われ、すぐにこの子を新しい家族として迎えようと決めました。
「子供の頃から常に動物がいる環境で暮らしてきました。パグの男の子べべちゃんを19歳で、フレンチブルドックのモモちゃんを17歳で見送ったのですが、2022年の2月にモモちゃんとお別れしてからは寂しくて寂しくて、モモちゃんを思い出しては泣いている日々でした」
左・パグの男の子ベベちゃん 右・フレンチブルドッグのモモちゃん
「モモちゃんは高齢になり腫瘍ができてしまったのですが、痛がるそぶりも見せずに本当にいい子で通院も頑張っていたんです。ある時急に容体が悪化ししてしまい緊急入院して酸素室に。何度もお見舞いに行ったのですが、その度に帰りたい様子で私のほうに近づいてきてくれるんです。
入院して少ししてから明け方に病院から電話が入り、慌ててかけつけるとモモちゃんは私の到着を待ってくれていました。最期は私の手の中で旅立ったのですが、辛くて悲しくて、あの時ああしていれば、もっとこうすればよかったと考えては涙が止まらなくて、、、」
話しながら涙ぐむ順子さんの足元で、ビスちゃんが無邪気にじゃれつきます。
はしゃぎつかれて順子さんの足元でくつろぐビスちゃん
運命の子!と感じたビスちゃんとの出会い
「人間と一緒で、動物と人にも相性というものがあると思います。もし誰かに勧められたとしても、新しい子を迎える気持ちにならなかったでしょうね。
実際新しい子を迎える気持ちはまったくなかったのですが、この子に出会い、目が合った瞬間に、『こんなに可愛い子が私のところに来たがっている、この子が運命の子だ』と分かり、すぐに迎え入れることを決めました」
お気に入りのボールをくわえて遊んで!とアピール中
ビスちゃんは人見知りもなく、人間が大好きな甘えん坊。「旅行中、誰かに家に預けるとすっかりその家になじんで、帰ってこないんじゃないかと心配になるほどなの」と笑います。アトリエを構えるマンションの住人にも人気者。朝晩の散歩、アトリエでの創作時間から寝る時まで、いつも順子さんと一緒です。
「保護犬を迎えることも考えていたのですが、高齢だから里親の条件に合わないんですよね。ビスちゃんを迎える前、この年齢で子犬を迎えてもいいものか子供や孫に相談したのですが、何かあったらサポートするよと言ってくれました。
動物と一緒に暮らすということは、世話も大変だし責任も伴いますが、やっぱり張り合いが出るし、この子を迎え入れたからには健康で長生きしたいと思っています」
浅野順子/あさの・じゅんこ
横浜市出身。日本とスウェーデンのダブル。俳優、浅野忠信さんの母。90年代は下北沢で古着店を経営。独学で絵画を学び60歳をすぎて画家デビュー。70歳をすぎてからモデルや俳優としても活躍の場を広げる。
写真/玉井俊行、取材・文 /吾妻枝里子