広瀬裕子さんの素敵なシルバーヘアの秘密が1冊に。移行期を乗り切る工夫から心の変化まで。『50代からのグレイヘア』

広瀬裕子 50代からのグレイヘア

57歳の誕生月からシルバーヘアにシフトしたエッセイストの広瀬裕子さん。クウネルWebでも2022年からその過程を連載でご紹介してきましたが、この度『50代からのグレイヘア』(PHP研究所)が発売。今回は本書から一部抜粋し、これまでを振り返り、60代になった今、実感していることをまとめました。

ある日、決めたこと

57歳でヘアカラーをやめ、シルバーヘアにすることを決めたという広瀬さん。その思いを振り返ってこう綴っています。

「何か少しちがう——。その1 、2 年、 その思いがいつもありました。1年、違和感につつまれ、次の1年、色々試してみて、こころが決まりました。『ヘアカラーをやめよう』。

似合わないかもしれない。年齢より上に見られるかもしれない。ネガティブな言葉が届くかもしれない。一瞬、そんなことがよぎります。と、同時に、この数年間の違和感が消えるかもしれないという淡い期待。

何かをはじめるとき、はじめようとするとき、はじめる理由と、やらない理由があります。いままで自分がすごしてきた時間をふり返ると『やりたいことはできるだけやってみる』という選択が多いことに気づきます。やらない理由を探すより、やれる理由、やりたい気持ちを大切にこれまで生きてきました。ヘアカラーをやめることも、それと同じです」

シルバーヘア移行期を乗りきる工夫

広瀬裕子さん シルバーヘア

2023年クウネルWeb連載時の様子。
写真/薫森正義

ヘアカラーをやめると、伸びてきた白髪が目立つことが1番のネック。本書ではその移行期を乗りきる工夫や発見が語られています。その一つが「毛先のワンカール」。

「グレイヘアにしていく過程で『毛先のワンカール』に、とても助けられました。サロンでは、専用のヘアアイロンでカールしてくれます。パーマをかけたようにきれいなカールがつき、印象がやわらかくなります。でも、自宅で自分でやるとそんなふうにはいきません。それでも、わたしは、ストレートタイプのヘアアイロンを使い、毛先を『ややワンカール』にして、日々をすごし、その時期を乗りきりました」

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移行期対策のワンカールが評判です

 

広瀬裕子さん ムラシャン

「いま、わたしは『ムラシャン』の代わりに『ムラサキトリートメント』を使っています」
写真/加藤新作

ムラサキシャンプーも移行期に役立ったアイテムの一つ。

「ムラサキシャンプーは、カラーで金髪にした方が髪色が退色しないようにするためのシャンプーです。反する色で髪を洗うことで金色の髪がきれいに保てるそう。見たら本当に紫色のシャンプーなのです。

グレイヘアといっても、白に近いグレイヘアもあれば、クリーム色系のグレイヘアもあります。これはグレイヘアにしてみないと、自分の髪がどちらなのかわかりません。ある程度、伸ばした時点で、自分のグレイヘアの色の傾向が見えてきます。
グレイヘアがクリーム色がかっているとき、より白さをだしたいとき、ムラサキシャンプーは力を発揮します。グレイヘアの白さを際立たせてくれるのです。確かにサロンでムラサキシャンプーで洗ったあとは、いつもより、髪色のコントラストがはっきりしたように感じました。

それまでは『とりあえずグレイヘアに』という思いで伸ばしていましたが、その次の段階は『きれいなグレイヘア』に移ります。また、どのように色を保っていくかに課題が変化します。ムラサキシャンプーを使うかは人それぞれですが、そういうシャンプーがある、というのは、覚えておいていいかもしれません」

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色味を調整してくれる「ムラシャン」すごい

広瀬裕子さん スカーフ

「使うスカーフの色は、グレイヘアに馴染みやすいものにしています」
写真/加藤新作

そして、移行期からシルバーヘアになった今もよく手にしているのがスカーフだそう。

「グレイヘア移行期で最も気になるのが、伸びてきたグレイの髪と元々の髪との境界線です。その気になる部分にスカーフを重ねれば、違和感も少なくなり、すごしやすくなると考えました。そこで、サロンの方にスカーフアレンジのポイントを教えてもらうことにしました。

1番シンプルなアレンジは、『カチューシャのように使う』です。まず、スカーフを好みの幅に折りたたみます。そのあと頭頂部から耳を経由してうなじ部分で結ぶ。それだけです」

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サロンでスカーフアレンジを教わりました

広瀬裕子さん 帽子

「似合う帽子を見つけてからは、むしろ、帽子ずきになりました」
写真/加藤新作

広瀬裕子さん 帽子

2023年クウネルWeb連載でのかっこいい帽子スタイル!
写真/薫森正義

「カラーをやめて半年ほど経つと、根元から10センチ前後がグレイヘア、そこから毛先までは、いままでの髪色になります。髪を下ろしても、結んでも、目立つ。そのときあってよかったのが、スカーフの他には帽子があります。中途半端なグレイヘアをカバーするため、毎日のように帽子をかぶっていた季節があります」

実はそれまで帽子が苦手だったという広瀬さん。ある日、メンズの帽子にトライしてみると……

「カガミに映った自分を見ておどろきました。わたしが帽子が苦手だったのは、女性もののフェミニンな形が似合わなかったからなのかもしれないと思うほどメンズの帽子が似合っていたのです。この帽子ならかぶるのもたのしそう。中途半端な髪色もかくせます」

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帽子でぺしゃんこ問題が解決

グレイヘアはひとつの通過点

「グレイヘアになっても終わりではない」と広瀬さん。髪色が変わったらメイクも、ファッションも、お手入れも変わっていくもの。そして、それを前向きにとらえ、これからの自分を楽しんでいることが本書から伝わってきます。

「歳を重ねるなかで大事なのは、いままでの自分とこれからの時間を肯定することだと思っています。

長く生きていると人生には『あのときこうしておけば』というのが、いくつかあります。でも、そうしなかった理由が何かあり、それを経て、いまここにいます。『あのときこうしていれば』『あちらの選択をしていれば』と思うのは、変えられないものをいつまでも考えつづけることです。時間を戻すことは叶いません。それならば、いままでの時間を受け止め、これからの時間に集中するのがいいと考えるようになりました。

髪の色もそれと同じです。『次のわたしへ』と考えたからこそ、グレイヘアにすることにしたのです。ある意味『わたし最新バージョン』がグレイヘアだと思っています」

広瀬裕子 50代からのグレイヘア

『50代からのグレイヘア』広瀬裕子

人気のエッセイスト広瀬裕子さんがグレイヘアにしようと思ったきっかけから、経緯、その方法や必要だったもの、こと、心の変化までを豊富なカラー写真と共に綴ります。1,980円  PHP研究所

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広瀬裕子

東京、葉山、鎌倉、瀬戸内を経て、現在は東京在住。執筆の傍ら空間ディレクションにも携わる。著書に『60歳からあたらしい私』(扶桑社)、新刊『50代からのグレイヘア』(PHP研究所)。NHK文化センター青山教室:大人の学び ─ 学びから広がる暮らし ─で講師を務める。Instagram:@yukohirose19

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