モツ独特の香りを、花椒(ホワジャオ)の辛味がすっきりとまとめあげて。スパイス、香菜の個性豊かな香りで、エスニックならではの奥行きある味わいに。ビールのおつまみにおすすめです。コウケンテツさんのアジアご飯をご紹介します。
▼シリーズ_前回までの記事▼
◎【コウケンテツさんの旅路】訪ねた国は30カ国以上。アジアの至る所をめぐり、美味しいものを食べ尽くす。
◎ 【コウケンテツさんのアジアご飯①】タイ料理のカオマンガイはシンプルだけど美味しさが詰まった一品。
◎【コウケンテツさんのアジアご飯②】タイ料理・海の幸エキスを存分に使った海老の春雨蒸しはたまりません。
◎【コウケンテツさんのアジアご飯③】ベトナム料理のフォーは様々な具材と合います、その中でも今回はチキンフォーをご紹介。
◎【コウケンテツさんのアジアご飯④】ベトナム料理・バインミーとは?酸っぱいなますとベストマッチな一品をご紹介。
◎【コウケンテツさんのアジアご飯⑤】トルコ料理・イワシ×ピラフの意外な組み合わせは相性抜群◎。
■モツ炒め
材料(4人分)
鶏レバー…100 g
ハツ…100 g
砂肝…100 g
にんにく(みじん切り)…1かけ分
花椒…大さじ1
〈A〉
粉唐辛子…大さじ1
赤唐辛子…4~5本
香菜(ざく切り)…2株分
サラダ油…大さじ3
塩、粗びき黒こしょう…各適宜
作り方
1.鶏レバーは脂肪を取り、2つにつながった部分を半分に切り、あれば血のかたまりを除き、冷水に20分ほどさらして血抜きをする。血抜きしたら薄切りにして軽く水洗いする。ハツは縦に厚みの半分まで切り込みを入れて開き、血のかたまりを取り除く。砂肝は脂肪を取り除き、身に切り込みを入れる。
2.花椒はフライパンで乾煎りをし、取り出して粗く刻む。
3.フライパンにサラダ油を熱し、にんにくを炒める。香りがたったら、1を加えて炒め合わせる。水1/2カップ(分量外)を加えてふたをして5分ほど中火で蒸し焼きにする。
4. Aを加えてさらに炒め、塩、粗びき黒こしょう、花椒、香菜を加えてさっと混ぜる。
ブータンのはなし
ブータンは花椒(ホワジャオ)を多用する食文化で、ブータン料理の始まりは花椒を煎るところから始まるといってもいいくらい。
コウケンテツ
料理家。韓国料理はもとより、オールジャンルをこなし著作も多数。長年レギュラーを務める「コウケンテツが行くアジア旅ごはん」(NHK BS 1)にてアジア各国を巡る。https://www.instagram.com/kohkentetsu/
『ku:nel』2016年9月号掲載
料理・スタイリング コウケンテツ/写真 コウケンテツ(旅写真)・小出和弘(料理)/取材・文 鈴木麻子
●コウケンテツさんの記事はこちら
◎【レシピ】夏バテ防止にも。コウケンテツさんが作る春菊とりんごのコチュジャンサラダ。
◎【コウケンテツさんの失敗しない家庭料理⑤】いわしの梅煮は、なんとにんにくが隠し味。
◎【コウケンテツさんのワインに合うビストロレシピ⑥】ムール貝の白ワイン蒸し サルサソース