学芸大学の生活雑貨の店『MIGO LABO』の店主であり、フォトグラファーとしても活躍する、<クウネル・サロン>プレミアムメンバー石黒美穂子さん。前回に引き続き、群馬・桐生のオシャレで面
前回の記事50代の女子旅ガイド。東京から2時間で旅情たっぷり、「旅欲」が満たされる!古き町並みが残る群馬・桐生。で 、「懐かしい街」としての桐生をお伝えしましたが実はオシャレで面白いお店が幾つもあり、1日では廻りきれないほどです。伝統を受け継ぎながら新しい試みを始めるご夫婦や世界から認められる実力者もいらっしゃいます。是非とも皆さんに知ってもらいたい新しい桐生のスポットのご紹介です。
●井清織物屋
OLN shop
桐生の織物の歴史は奈良時代の1300年ほど前で富岡製糸工場よりも古いんだとか。昭和の時代には鋸屋根の織物工場が多く建てられて現在もその名残があります。井清織物(いのきよおりもの)もそのひとつで工場で和装の帯を作っています。工場には旧式のジャガード織シャトル織り機が並び、規則正しく心地よい音が響いています。
昨今の和装業界は需要が減り、産地の縮小や職人の高齢化が進んでいるのが現状。そこで井清織物の4代目・井上さんご夫婦は2014年から織物で日々の暮らしを彩るためのブランドとしてOLN(オルン)を立ち上げ、積極的に活動しています。OLNの商品はどれも伝統的な柄をモチーフにしており、モダンなデザインでファクトリーブランドとしての技術を余すことなく使っています。着物好きな私が気になったのはメイン商品の帯。中でも半幅帯は3種類の異なる糸を使いジャガード織を使い、家庭で洗える綿麻素材で兵児帯として簡単に結べるように適度な柔らかさが特徴です。また今年の新作のハッパブランケットショールは家の中でもお出掛けにも使えそうなサイズ感。葉っぱの絵柄や色も北欧っぽくて素敵です。
工場に隣接するOLNのギャラリーショップでは帯に合わせた履物などの和装小物もあり、着物初心者の方も気軽に相談しながら選べるとお客様には喜ばれています。実際の帯を見ると繊細な糸が幾重にも織られていて美しく、色が違うだけで印象が違い、どれも魅力的で目移りしていまします。帯だけでなくストールやウォレット、カードケースなど小物もあり、一部商品はWEB SHOPで購入も可能です。またここには織りあがったばかりの新作も並んでおり、ライフスタイルにマッチした桐生織物を満喫できるので是非、立ち寄ってほしいスポットです。
OLN shop
●ジェラート
WABISABIYA
桐生市内に店舗を構えるWABISABIYAは和素材を使ったジェラートが人気で県外からもお客さんがやってきます。毎月10種類のジェラートが作られていて、地元の桐生の牛乳や隣町の足利市のとちおとめなど信頼できる生産者の食材を多く使っています。素材の味を生かしたジェラートはどれも濃厚で毎月変わる月替わりは季節感溢れるラインナップ。またイートインのコーンアイスは注文が入ってから焼きあげるので香ばしさは格別です。
桐生で生まれ育った店主の高野欽市さんは日本ジェラート協会公認マエストロ。2005年にわびさびやを創業し、イタリアでジェラートを学び、その後、独学でジェラートを作り続け、2019年ジェラートワールドツアー日本大会で来場者特別賞を受賞した実力者です。店の入り口には気になるショップカードがずらりと並んでいて、地元の繋がりもあり、美味しいお店情報なども教えてもらいました。また、店内にはセレクトされたフードコーナーがあり、気の利いたお土産物として喜ばれそうなものが多いと評判です。
私はお店で食べた味が忘れられず、オンラインでお取り寄せしました。季節を感じる11月の月替わりセレクトは和栗や蜜いも焼きいも、かぼちゃキャラメルといった秋の味覚が満載です。ぐんまのりんごシャーベットは皮入りで素材の持ち味が生かされていて酸味が後を引きます。和栗はジェラートというより、栗のこっくり感が半端なく、ファンが多いのも納得。ジェラートワールドツアー日本大会で来場者特別賞を受賞した「ヘーゼルナッツほうじ茶」はほうじ茶だけでなくヘーゼルナッツとのマリアージュが最高で思わず「旨っ!」と唸り、笑ってしまう美味しさでした。気になる方は是非、お取り寄せして見て下さい。きっと桐生のお店に行ってみたくなること間違いなしです。
WABISABIYA
●石黒美穂子さんに関する記事
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◎贅沢したいのはパジャマ。パリ在住フォトグラファーが、闘病生活を機にプロデュースした上質パジャマ。
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