身体の調子を整える、薬膳。国際中医専門員・ライフアンドファッションスタイリスト®として活躍する、やくぜんもとこさんに『薬膳おつまみ』の簡単レシピを教えていただきます。季節に合わせた食材を使って身体を“楽”に、 簡単に作れるおつまみで“楽しい”家時間を過ごしましょう!
残暑が残り、朝晩の気温差が激しい9月。前回は、この時期のおすすめの食材と食事のポイントを教えていただきました。(記事はこちら)
記事で教えていただいたおすすめの旬の食材を使用した、今日のおつまみレシピをご紹介します。副菜にもぴったりな3品です。
<今日の献立>
1.豆腐と落花生と胡瓜の蒸し物
2.トマトとじゃがいものバター煮
3.小松菜の卵とじ
1_豆腐と落花生と胡瓜の蒸し物
消化器官を養い身体の渇きを止める豆腐と、きゅうりに血を養う落花生を合わせて、蒸し焼きにします。
●材料(2人分)
豆腐…1丁(300g)
落花生…15~20粒
きゅうり…1本
塩…少々
【つけダレ】ごま油…大さじ1、醤油…小さじ2、酢…大さじ1 を混ぜ合わせておく。
●作り方
1.豆腐は軽く水を切り、耐熱の器(蒸し焼き後、そのまま食卓へ出します)の中心に置く。
2.きゅうりはピーラーで薄切りにして指で丸める【写真a】。そして、1の豆腐の周りにおいていく【写真b】。豆腐の上に落花生と塩をのせる。
3.フライパンにキッチンペーパーを敷き、その上に耐熱の器をおく。器の高さの1/3程度まで水を注ぎ入れる。
4.火を点けフタをして、沸騰したら中火にして約20分蒸す。つけダレをかけていただく。
2_トマトとじゃがいものバター煮
消化器官を養い身体の渇きを止めるトマト、消化器官を養うじゃがいもを肺を潤すバターで煮ます。
●材料(2人分)
トマト…1個
じゃがいも…中サイズ2個
バター…10g
塩…ひとつまみ
水…1/2カップ
●作り方
1.トマトは大きめのざく切りに、じゃがいもは半分に切ってから幅1cm程度に切る。
2.鍋に、水・トマト・じゃがいも・バターの順に入れて火を点ける。
3.沸騰したら中弱火にし、フタをして約10分煮る。じゃがいもが柔らかくなったら出来上がり。
3_小松菜の卵とじ
身体に必要な水分を補い、乾燥から守る小松菜と卵を使います。
●材料(2人分)
小松菜…1/2束
卵…2個
本みりん…大さじ2
しょうゆ…小さじ1
水…1/2カップ
塩…ひとつまみ
●作り方
1.小松菜を洗い約3cm幅に切り、卵は溶いておく。
2.鍋に水を入れて火を点ける。沸騰したら、みりん・塩・小松菜の茎・葉の順に入れ、フタをして中火で約3分煮る。
3.小松菜が柔らかくなったら、鍋肌から卵を回し入れ、1分煮たら火を止めてフタをして蒸らす。
ぜひこちらの3品で、素敵な家飲みを楽しんでくださいね!やくぜんもとこさんの次回の記事をお楽しみに。
●やくぜんもとこの簡単薬膳レシピ
◎鶏ささみと根三つ葉の和え物
◎アサリと豆腐の蒸し物
◎贅沢ポン酢で食べる、豚肉とレタスの緑茶しゃぶしゃぶ
◎鯛の和風ポトフ
●やくぜんもとこの“楽楽おつまみ”
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取材・文/阿部里歩