【不調を改善、やくぜんもとこの簡単薬膳レシピ1】更年期のあなたへ。鶏ささみと根三つ葉の和え物

五臓の機能が低下する更年期は、身体の不調が起こりがち。身体の調子を整える「薬膳レシピ」を取り入れて、毎日をゆるやかに過ごしていきましょう。国際中医専門員、ライフアンドファッションスタイリストとして活躍している、やくぜんもとこさんに春のおすすめレシピをお聞きしました。また、おすすめのお茶も合わせてご紹介。手軽にできるので、ぜひ今日から試してみてください。

◆薬膳と更年期のはなし

薬膳とは、中医学の理論に基づいてつくられた健康維持や病気の予防・治療に用いられる食事のこと。

更年期には、精神安定につながる「肝」、消化吸収をつかさどる「脾(ひ)」、身体のパワーを貯える「腎」の機能が低下します。

薬膳の食事で、身体の不調を改善するには、
1.香りの良い食材で気血を巡らせる
2.消化の良い調理方法「蒸す・煮る」で調理する
3.気血を養う食材を意識して摂る
この3つが大切だそう。


鶏ささみと根三つ葉の和え物

消化しやすく、気血を養う「鶏肉」と血の巡りを促す「三つ葉」を合わせました。菜の花などの青菜も合います。さらにダシがいっぱいのささみのゆで汁も活用してスープにします。

もし根三つ葉が手に入らない場合は糸三つ葉で代用可。その場合は茹でずに、湯通しすること。
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●材料(2人分)
鶏ささみ…3本(150g程度)
根三つ葉…1 束
しょうがの薄切り…1枚
水…2と 1/2 カップ
しょうゆ…小さじ1
塩と酒…少々

●作り方
1)鍋に水、しょうが、塩、酒とささみを入れて火にかけ、アクが浮いたらすくう。
2)沸騰したら火を止めて、フタをしてそのまま冷ます。余熱だけで、ささみをしっとり茹で上げる。
3)別の鍋にお湯を沸かし、根三つ葉を1分程度軽く茹でてからざるに上げる。人肌に冷めたら5cm幅に切る。
4)ささみを手で一口大にちぎり、ボウルに根三つ葉としょうゆと合わせて出来上がり。

<ひと口メモ>

アクをすくうことで、臭みと脂を取り除く。

<おまけの一品>
親子スープ

ささみのゆで汁には鶏のダシが出ているので、スープにして無駄なく使います。また、卵は精神を安定させる効果もあり!

三つ葉を残しておき、トッピングするとよい。
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●材料
鶏ささみのゆで汁
※しょうがの薄切りは取り除く
卵……1個
根三つ葉の葉……2~3枚
塩・ごま油……各少々

●作り方
1)卵をボウルに割り入れ、よく溶いておく。
2)鶏ささみのゆで汁を沸騰させ、1を鍋肌から中心にかけて円を描くように注ぐ。 3)卵がふんわり浮き上がったら火を止め、塩とごま油で味を調えて器に入れる。仕上げに三つ葉を飾る。


<季節のお茶>
崑崙雪菊茶(こんろんゆきぎくちゃ)

菊茶の一種。中国・崑崙山脈の2.500~3.000mで採れる珍しい高山植物。

菊は気の流れを調節する「肝」が上昇しすぎないように抑えてくれます。また、花の見た目や香りで、リラックス効果も抜群。杏っぽくて飲みやすいそうです。 パソコンで疲れた目にもいい。

4月は環境の変化などが多く、なにかと忙しい時期でストレスがたまりがち。規則正しい生活や感情の安定などを意識して楽しく過ごしましょう!

●身体にやさしいレシピ記事、いろいろあります
体の内側からキレイに。野菜と果実のうまみを閉じ込めたおしゃれなピクルス。
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取材・文 阿部里歩

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