北欧のカラフルな雑貨に囲まれての生活。スウェーデンのものが圧倒的に多いのだそう。高いデザイン性や機能性、北欧雑貨を手に取ってしまう理由とは・・?今回はそんな「SPOONFUL」主宰・おさだゆかりさんに北欧インテリアの魅力をお聞きしました。
初めてストックホルムを訪れたのは20年以上前。雑貨好きが高じてバイヤーになり、その出張で訪れた際、美しい街並みとスウェーデン人の優しさに魅了されたといいます。そして、ハンドクラフト雑貨の素朴さや美しさ、キッチュな色合いの日用雑貨のとりこに。その後、北欧雑貨のオンラインショップ「SPOONFUL」を立ち上げ、北欧に数えきれないほど足を運んでいます。独自のセンスと審美眼で北欧雑貨を選んでいる、その基準はなんでしょうか。
「見た瞬間にビビッときて心が動かされるものが共通点のような気がします。スウェーデンのものが圧倒的に多いですね。というのもスウェーデンは街中にグッドデザインが溢れていて、デザインに対する意識が高いんです」また、伝統的なハンドクラフトも新しいプロダクトも、共通していえるのが「機能美」。
豊かな自然に育まれ、長い冬を越すため家で過ごす時間が長い北欧の人々ならではの思いやこだわりが、使いやすいことはもちろん、美しさも兼ね備えた雑貨を生み出しているのではないかと語ります。加えて印象的なのが鮮やかな色使い。おさださんの家でも、ソファのブルーやテーブルクロスのグリーン、キッチン雑貨のイエローが効いています。「スウェーデンの国旗がブルーとイエローなので、その2色のものが多いかもしれません。ちょうどクッションの衣替えをしたばかりなんです」。名作ソファに、ブルーのテキスタイルがよく似合います。
おさだゆかり
「SPOONFUL」主宰
雑貨のバイヤーを経て2005年、北欧雑貨のショップ「SPOONFUL」(http://spoon-ful.jp)を立ち上げる。6月より「ほぼ日」で北欧雑貨の買い付け旅の備忘録を連載予定。
『ku:nel』2021年7月号掲載
写真 有賀傑/取材・文 結城歩
●素敵なインテリアやガーデン
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