フードコーディネーター・みなくちなほこさんのこだわりキッチン。お気に入りのアウトドア仕様のアイテムが活躍。

みなくちなほこ キッチン

キッチン周りを整える際、好みの雰囲気や愛用のアイテムで揃えられたら嬉しいですよね。趣向を凝らした場所でのお料理は自然と気分が上がるようです。今回は、みなくちさんの鉄素材を基調としたキッチンや、お気に入りのアウトドアアイテムについてご紹介します。

主宰するスタジオ兼ギャラリー、キッチンボタンは隅田川に近い下町情緒あふれるエリアにあります。

「もともとボタンの店だった物件をフルリノベーションしました。家具や什器は、一緒にフライパンのプロデュースをしている香川の鉄作家・槇塚登さんに依頼し、鉄をメイン素材にしたインダストリアルな雰囲気に。鉄は気持ちを込めて手入れをすれば、錆びることなく味になる。そんな生きている感じのするところが好きなんです」

幼い頃からキャンプに親しんできたみなくちさんは、キッチンツールもアウトドア仕様のものを好みます。

1 アウトドア用品を日常に。槇塚さん作フライパンディッシュ、シェラカップ、耐熱鍋つかみは三種の神器。
2 野外料理の知恵を生かす。ナルゲンボトルで取った出汁にシェラカップで溶いた卵を入れた春野菜の味噌汁。
3 使い勝手よく一から改装。手前では撮影や展示、奥では調理がスムーズにできるように、部屋を賢く二分。
4 小物は作り付けの棚へ。パッケージの異なる調味料は、鉄棚に並べてすっきり見せながら取り出しやすく。
5 実力派のナルゲンボトル。研究用に開発されたボトルは密閉性抜群。軽くて割れにくく、匂い移りもない。
6 冷蔵スペースを“拡張”。コールマンのヴィンテージクーラーボックスを冷蔵庫代わりに。ワインクーラーにも。
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「アウトドアグッズは、実用的で満足度が高く幸せな気持ちに浸れる。そこが気に入っている理由です」

鍛造のフライパンディッシュは、調理器具と器を兼ねた優れもの。密閉性の高いナルゲンボトルは保存容器に。出汁を取る、もち米を浸水させるなど多用途に使えるのが魅力です。

いくつもコレクションしているヴィンテージのコールマンのクーラーボックスは、ワインクーラーに、ホールケーキの冷蔵にと大活躍。

『ku:nel』2021年5月号掲載

写真 奥田一平  取材・文 間中美希子

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