料理研究家・植松良枝さんのこだわりキッチン。選び抜いた道具を生かす収納術とは?

料理の際、お気に入りの道具を使って効率を上げられたら良いですよね。道具だけでなく、収納を工夫し空間作りにもこだわることで、心地よく料理ができます。便利さと風情を両立させた、植松さんのキッチンをご紹介します。

選び抜かれたものが気持ちよく収まっている植松さんの自宅キッチン。緑豊かで広々としたテラスに面し、ミニギャラリーのような風情です。

「道具は奥にしまい込むと使わなくなるので、よく使うものは見えるところに収納します。コンロ横の壁に掛けた小鍋は、銅製で熱伝導率がよく、朝は味噌汁の温め、昼は一人分の麺料理にと活躍する働きもの。これらはフランス製のアンティークで、壁面収納ならスタッキングを考えずにしまえるのもいい。同じく我が家で出番の多いワインオープナーは、スペインのバルをまねて、やはり壁面に設置しています」

自然素材の道具を好む植松さんならではの、手軽な取り入れ方も必見です。

「台湾で見つけたかごは、お椀セットの収納にぴったり。せいろは家族の人数分のパン各種をふっくら温めるのによく使います。ハード系のパンも、蒸せばしっとりもちもちになっておすすめですよ。このパンはせいろごと食卓へ。フルーツやヨーグルトなどの小皿を添えればホテルライクな朝食も簡単。食器棚をシンク上に設えて、片付けが効率的に済むようにした動線もこだわりです」

道具の力を引き出す使い方、片付け方を生かす空間。

1 壁にワインオープナー。スペインバルでおなじみの光景。キャップシールごとコルクの栓を一気に抜ける。

2 曲げわっぱを普段使い。柴田慶信商店製がお気に入り。残ったごはんを詰めたり、和菓子を並べたりも。

3 保存にはこれしかない!蓋がスクリュータイプで密閉性が高い保存容器に夢中。食品の空き瓶も活用。

4 台湾のかごに日本のお椀。旅先では現地のかごが気になり、よく購入。意外な活用法を考えるのも楽しい。

5 出番の多い小鍋は吊るして。ゆで卵に汁ものにとヘビーローテーション中。ベストは熱伝導率の高い銅製。

6 ミニせいろで蒸すを日常に。パンの中に入ったドライフルーツもぷくぷくに。器代わりになるところも重宝。

7 業務用食器でホテル風に。ホーチミンで一目惚れした白磁の小皿に、一品ずつ盛るだけで週末の朝が贅沢に。

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『ku:nel』2021年5月号掲載

写真 奥田一平  取材・文 間中美希子

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