【パリの居心地の良い部屋】自然と人が集まる、キッチンにこだわった家。

一日中、部屋で読書したり、お茶を飲んだり。そんなふうに過ごす日こそが、一番贅沢な日。厳選した家具が並ぶ、完璧にコーディネートされた部屋より、 少しぐらいテイストがバラバラでも、ほっとくつろげる部屋の方が、素敵だと思います。今回は、リラックスできるパリマダムの居心地の良いお部屋をご紹介します。

「この家は人が自然と集まる家なんです」。そう語るのは、ヴェロニク・トゥヴナンさん。9区と18区の境、ムーラン・ルージュにも近いアパルトマンの最上階(6階)の部屋を購入し、3つの小さな屋根裏部屋を壊し、天板も外し、ワンフロアの大きな部屋にしました。のちに階下の一部も購入し、メゾネットの部屋に仕上げ、娘2人、愛犬シャーリーと暮らしています。「5階から階段であがると部屋の中心であるリビングルーム。私の一番のお気に入りスペースでもあるんですが、ここでは友人がたくさん集まり、お酒を飲んだり、音楽をかけて朝まで踊ったりと賑やか。でも一番好きなのは、娘2人とここで音楽を聴く時間です」。

来客が多い家で育ったせいか、子供たちも友だちを家に招くのが好きで、家にはつねにゲストがいる状態。「仕事柄、インテリアに対するこだわりは人一倍ありました。私のモットーは『デザインされたオブジェは、人生を豊かに甘く彩る』ということ。とくにこだわったキッチンは、収納はすべてオーダーメイド。そこに旅先から持ち帰った味わいのある雑貨や陶器で温かみをプラスしています」。遊びに来た友だちの誰もが、いつの間にか自然とキッチンに立ち、料理を手伝ったり、その場で食べている。それはヴェロニクさんの家が、それだけリラックスできる空間だからなのでしょう。

リビングのソファはイタリア製。クッションは「 Dominique Picquier 」。リビング ルームのアクセントになっているたくさんの花瓶は、友人でもあるデザイナー「インディア・マダヴィ 」「マリアンヌ・ゲダ ン」などの作品。

ベッドルームはブルー系で。本の並べ方やオブジェで空間を作るセンスはさすが!

キッチンにはメディアノ・ゼブラノと いう木目のしっかり出た合板をチョイス。ネパール、モロッコ、ロシアの陶器、ブルキナファソのかご、テーブルの上にはポルトガルで見つけた魚のピッチャーも。

窓から劇場、映画館、レストラン、ム ーラン・ルージュなどの屋根が見渡せる。

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『ku:nel』2016年7月号掲載

取材・文 今井 恵/写真 横田安弘/コーディネート 石坂のり子

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