料理家・栗原心平さんのこだわりキッチン。ゲストも一緒に楽しめるおもてなしとは?

美味しく作った料理を、誰かと一緒に食べられたら楽しいですよね。人を招くのが好きな栗原さんのキッチンは、ゲストも一緒に楽しめる秘訣がこめられています。ゲストも安心して参加できるキッチン収納や「栗原家流のおもてなし」に必見です。

住まいの2階にある栗原さんのキッチンは、大きな三角窓から陽光が差し込む穏やかな空間です。

「当初、ダイニングとの間には壁がありましたが、料理をしながらでもゲストの顔が見えるように、対面式のアイランドキッチンにリノベーションしました。もともと実家住まいの頃から、人を招くのが大好き。今は難しいですが、社員や仕事仲間、パパ友など20、30人を集めてホームパーティを開くこともあります」

1 話が弾む対面式キッチン。 「好きな椅子に座って」「ちょっと手伝って」など調理中も声をかけやすい。

2 飲み物はセルフサービス。 グラスとお酒の側にソーダやレモンを用意しておき、お好みでいただく仕組み。

3 器は誰でも見つけやすく。 オープンな収納にしているので初めてのゲストもお手伝いの輪に加わりやすい。

4 いろりでゲストを迎える。 観葉植物の大きな鉢にインポートの洗濯桶を重ねて自作。ひらめきが独創的!

5 ゆで豚の野菜まきまき。 レタスに好きな具材を巻いて銘々いただく料理は、食卓に動きが生まれ賑やかに。

6 ツールは仲間同士並べる。 お玉や木べらは材質や高さを揃えて整理。包丁二十数本も収納箱にひとまとめ。

7 フライパンは壁面に収納。 煮込みなどに鍋感覚でも使える深めのフライパンは、すぐ手の届くところに。

8 調味料は引き出しへ。 まとめれば時短にもなる。かさかさ音がすると「ごはん?」と猫の讃くんが。

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栗原家流のおもてなしは、ゲストにも楽しく手伝ってもらう参加型です。

「おもてなしは起承転結が大事。すぐにつまめる料理とセルフサービスのドリンクでもてなしたら、焼く、ゆでるといったちょっとした調理や器の用意を手伝ってもらいつつ、みんなでワイワイつつけるメインディッシュに、火入れするタイミングを見極めます。食事を終えたら後片付けにも協力してもらうことで、ゲストが時間を持て余すこともありません。そのため、初めて来た方でもどこに何があるのかわかる、見える収納を心がけています」

数多ある器は種類別にオープンシェルフに並べ、木べらやお玉などの道具は同じ材質や高さにまとめてすっきりと。一方、パッケージの規格が異なる調味料は引き出しにしまうなど、隠す収納との使い分けがキッチンの秩序を保つ秘訣です。
 
そして1階にあるいろりコーナーは、栗原さんのホスピタリティがあふれるキッチンのミニバージョン。

「いろりは観葉植物の植木鉢で自作したもの。今後はこのいろりを囲んだ、新たなおもてなしも思案中です」

おもてなし上手のキッチンは、ゲストも巻き込む参加型。

『ku:nel』2021年5月号掲載

写真 奥田一平  取材・文 間中美希子

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