【パリマダムの買い物ルール④】出会いは旅先で!異国の地で見つける、パリでは手に入らないもの。

仕事とプライベートで海外に出かけることが多いというフレデリックさん。そんな彼女の楽しみは、旅先でのショッピング。お気に入りのものは、旅先で出会ったものばかり。買い物はだいたい即決で、靴や小物は値段が高くても上質なものを選んでいるのだとか。今回は後悔しないパリマダムの買い物事情をご紹介します。

時間ができる旅先で、ゆっくり試着して買い物をするのが好き。

フレデリック・ダールギーさん (「サルトル」営業ディレクター)

日本でもブーツが大人気のブランド・ サルトル。その営業ディレクターとして忙しく働くフレデリック・ダールギーさんは、「心がリラックスしているし、時間もあるから試着もできる」。と、旅先での買い物をとても楽しみにしています。

「洋服はヴィンテージやプチプラ(H&Mなど)もうまく利用する。靴や小物は値段が高くても上質なものを選ぶ。そして旅先ではヴィンテージの生地やアクセサリーなど、パリでは見つけられないものを探す、というのが私の買い物のポリシーです」。

ルノー・ペルグリーノのバッグ。左の2個は最近購入したもの。右の丸いバッグは、「 10年以上使っているが、色褪せない魅力があります 」。
旅先で見つけたさまざまなアクセサリー。スリランカで買ったシルバーのバングル。イタリアで見つけたピアスは繊細な手仕事が美しいお気に入り。クロスはアルゼンチンで購入したアンティーク。指輪はインド のもの。
大きな石のネックレスは80年代のイヴ・サンローラン。このネックレスにあわせたピアスが欲しくて、旅先のモロッコで店の人にネックレスを見せて、グリーンの石を使ったピアスをオーダーしたとか。
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この日身につけていたのは、最近買ったザラのシャツに、インドを旅行中に買ったというリーバイス。

「ここ1年でアルゼンチン、アメリカ、スイス、キューバ、チリなど、仕事とプライベートで、かなり海外に出かけています」。旅先では、その国らしさが感じられるアクセサリーなどを中心に、ショッピングの時間を楽しんでいます。

「好みがはっきりしているので、あまり迷ったりせず、だいたい即決。仕事柄、クリエイターの仕事が好きなので、ハンドメイドだったり、職人的な技、クリエーションのある洋服や小物に惹かれてしまう。女性は誰でもそうだと思いますが、好きなものを買うと気分があがり、身につけるたびにうれしくなります。その結果、毎日がとても充実した気分になるんです。自分自身がクリエイターと仕事をしており、とても尊重しているので、リスペクトの意味も込めて買ったものは大切に使います」。

シャネルのボーイは今年買ったもの。バッ グは値段が高くとも、ハイブランドのものを大切に使う主義。
布はおもにインドから持ち帰る。
ランバンの少し前のシーズンのデニムコート。定番として、着こなしに活躍中。
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買い物はだいたいシーズン始めに。「今年はジプシー風のもの、またインド風のものなど、自分の中である程度テーマを決めます。それを軸にあれこれ買い物することが多いですね。今年だったらカーキがお気に入りのカラーです。でも基本はベーシック。色もデザインもベーシックなものが好きですが、トレンドもチェックするので多少影響は受けていると思います」。

そしてフレデリックさんが買うものの中には、たまにしか使えなくてもいいと思えるアイテムも。

「たとえばルノー・ペルグリーノのバッグは、使えるのはパーティーなど限られた場所だけ。あまり出番が多いアイテムとはいえません。でもまるで宝石のようなバッグで、見ているだけでうっとり、幸せになるんです。そういうアイテムには、手仕事のストーリーも感じます」。中には買って全然着ないものや、身につけない靴などもあるそうですが。「オブジェとして美しいから、持っているだけで満足。後悔はしません」。

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『ku:nel』2016年11月号掲載

写真 篠あゆみ/コーディネート 石坂紀子/編集・文 今井 恵

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