【パリマダムの買い物ルール③】買い物をするときの瞬間的な高揚感ってたまらないですよね?

アートディーラーのポーリーナさんはパリ在住。アートを楽しみながら自身もアートの販売をしています。そんな彼女はファッションや家具にこだわりがあるそう。服をたくさん買っていた昔に比べ、現在は本当に気に入ったものを長く愛用しているんだとか。また、現在は家具に夢中ということで、こだわりがちりばめられたお宅づくりについても聞いてみました。

 

大好きなマルジェラや ピエール アルディの靴は、毎シーズン購入します。

ポーリーナ・パラシオス・ルロワさん (アートディーラー)

フランス人の男性と結婚し、長くパリで暮らすベネズエラ出身のポーリーナさん。現在はアート好きが高じて、アートコレクターへのアドバイザー、また自身もアートを販売しています。「仕事で華やかなパーティーなどに出席することも多いので、日常のファッションだけでなく、パーティーファッションもまめにチェックしています。とくにメゾンマルタンマルジェラの服や、友人でもあるピエールアルディの靴は、毎シーズン何かしら買ってしまうほど大好きなブランドです」

洋服を買うときは、何を買うと決めて出かけるというより、好きな店をのぞき、気に入ったものがあれば購入するタイプと言うポーリーナさん。「昔はたくさん買っていたけど、今は本当に気に入ったものだけ。年齢的にもすでにたくさんの洋服を持っているので、いいものを買って、長く着ようという主義なんです」。

ドリスヴァンノッテンやランバン、ジバンシイの服には、必ず自分に似合うものが見つかるといいます。これも長年買い物を楽しんできたからこそわかるブランドとの相性ではないでしょうか。「昔はパーティードレスもたくさん買いました。でも最近はベーシックなデザインの服を買い、華やかなヴィンテージバッグなどをあわせて、コーディネートに変化をつける方が、長く楽しめるということも学びました」

大好きなピエールアルディの靴を中心に。 奇抜なデザインより、服を引き立てるベーシ ックなデザインのものが好き。

奥の天井から下がる黒いランプは、「FLOS」でも販売している世界的に人気が高いブルレック兄弟の作品。

上がロジェ・ヴィヴィエ、下がニューヨークで見つけたヴィンテージ。どちらも一見派手に見えるが、どんな服にも似合い、 コーディネートを華やかにしてくれるバッグ。

いろいろな時代のエルメスのヴィンテージ バッグ。「ベーシックなデザインは長く愛せる貴重な品」。

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でも今は、そんな大好きな洋服よりも家具に目がいってしまうそうです。 「一年前、ヴァンドーム広場に近い場所にある、前より広い家に引っ越したんです。だから最近は洋服より、家具を探しに行くのが楽しいんです」

家はクラシカルなオスマン建築で重厚な雰囲気。家具に関しては家族全員で7カ月ほどかけてアイデアを出し合い、50〜70 年代のヴィンテージ家具を中心にセレクト。重くなりすぎないよう現代のデザイン家具も取り入れながら、少しずつ購入していっているのだそう。「家具を置くスペースには限りがあるし、 洋服のように実際にあわせて買えないのがむずかしいところ。一度買ったら、模様替えをしながら、長く、大切に使い続けます」

ファッションにせよ、家具にせよ、買い物をするのは楽しいし、大好きと語るポーリーナさん。「何より、あの瞬間的な高揚感! だからすべての女性が、買い物を好きなんだと思います。パリは何でも揃い、しかもベストなものを買うことができます。昔は旅先でも買い物しましたが、今はパリでの買い物が断然楽しいですね」

メキシコの先住民族の手作業を取り入れた70年代のアートは、家に飾ってあるものの中で一番のお気に入り。

ジェフリー・ハーコートの椅子はサザビーズのオークションで落札したもの。モダンな 印象の家具を置き、クラシカルな建築の重さを和らげている。

昔、買ったヴィンテージのドレス。ノーブランドながら大好きで、これを着るといいことが起きるという、ラッキーアイテム的な服。

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『ku:nel』2016年11月号掲載
写真 篠あゆみ/コーディネート 石坂紀子/編集・文 今井 恵

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