料理に“こうでなきゃ”はナシ!料理愛好家・平野レミさん流「おろさない生姜の生姜焼き」の作り方

おなじみ定番料理の作り方を改めておさらいしませんか? 平野レミさんの自由な発想から生まれた絶品なのに簡単に作れる「おろさない生姜の生姜焼き丼」をご紹介。いつもの味が進化するはず!

PROFILE

平野レミ/ひらのれみ

料理愛好家・シャンソン歌手。主婦として家庭料理を作り続けた経験を活かし、テレビや雑誌などでアイデア料理を発信。料理道具の開発も。『平野レミのオールスターレシピ』(主婦の友社)など、著書は50冊以上。

「こうでなきゃ」は料理にナシです

超薄切りの生姜がたっぷり入ったレミ流「生姜焼き」は、爽やかな生姜の辛みも楽しむレシピ。大人向けかと思いますが、レミさん自身、子どもの頃から食べているし、お孫さんたちも大好物の味なのだとか。

「子どもだからカレーを甘口とか、生姜はダメと決めつけずに、自分が食べておいしいものを食べさせて、味覚を育てたいと思うの。子供に媚びないというか......」ここでも「固定観念」とは無縁のレミさん。

「シニアだからあっさり料理中心に」、そんな固定観念もなくお肉も魚もこってりもさっぱりも、毎日の食卓はバラエティ豊か。「入れ歯も虫歯も何もない、健康な歯が自慢だから、なんでも来い! とはいえ、昔と比べたら味付けは大分薄くなってきました(笑)」

とにかく楽しく、それこそがレミ流クッキングのテーマ。食材や調味料の合わせ方も、調理方法も「こうしたらおいしいかも、ラクになるかも」と思いつくまま楽しんでいます。

「食べられるもの同士の組み合わせだから絶対に食べられると、でっかい気持ちで臨んでます。料理って楽しい、その気持ちさえあれば大丈夫ね」

“生姜焼き丼”は小さな頃から親しむ実家レシピ

私が小さい頃から慣れ親しんだ実家レシピ。だから、かれこれ70年以上も食べ続けているという定番中の定番ね。生姜はすりおろすレシピが多いけれど、我が家はごく薄切りに。そのほうが、生姜の香りが際立って、すっきりした味になるんです。「どうせごはんと一緒に食べるんだから」と、丼にしちゃうんです。三つ葉とのりをごはんに和えると、三つ葉の爽やかさとのりの旨みが加わって、飽きずに食べられるのよ。三つ葉をパクチーに変えたらどうかしら? そうやって考えることが料理の楽しみにつながるわね。

「おろさない生姜の生姜焼き丼」の作り方

◎材料(2人分)

A>豚肩ロースしゃぶしゃぶ用(一口大に切る)、生姜(超薄切り)、しょうゆ、酒、みりん

B>ごはん、三つ葉(ざく切り)、焼きのり(ちぎる)、サラダ油、七味唐辛子

◎作り方

1.ボウルにAを入れ、よく混ぜて下味をつける。

2.別のボウルにBを混ぜ、器に盛る。

3.フライパンにサラダ油を熱し、1を漬け汁ごと入れ、ほぐしながらよく炒める。

4.2のごはんの上に3をのせ、お好みで七味唐辛子をふる。

生姜はおろさず、薄切りで。食感と香りを楽しめます。

ポリ袋の中で揉み込めば手も汚れず、味もまんべんなくしみこみます。

ごはんに三つ葉とのりを和えると、爽やかさと旨みがプラスされます。

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『クウネル』2023年7月号掲載
写真/邑口京一郎、取材・文/鈴木麻子

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『クウネル』No.121掲載

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