旅でしか味わえないおいしいスイーツを2人のプロが紹介。想像力も駆使して、作ってみよう。現地に訪れたからこそ仕入れることができた中央アジア・西アジアのスイーツレシピ3品を料理研究家・荻野さんがお届けしてくれます。
旅行でレシピを仕入れた3点は、現地でないと出合えないスペシャルなものばかりです。「ウン・ヘルヴァスは麦こがしにも似てる?本当はもっと甘くて朝から食べるんです。ハチャプリはほぼお焼きですね」懐かしいというのは、中央・西アジアでもキーワードのよう。チャクチャクは名前もユニークです。「カリカリとか食べている音だそうですよ。中華菓子のサーチーマとか日本のおこしを思い起こします。お母さんが家族のためにこしらえる甘味はどれもシンプルで素朴です」
from turkey
クッキーの原点?懐かしのお菓子。
ウン・ヘルヴァス
■作り方■
1.フライパンにバター70gを熱して小麦粉100gを加え、弱火できつね色になるまで炒める。
2.牛乳1/2カップと砂糖100gを鍋に入れ火にかけてシロップを作り①の中に加えて5分ほど煮る。火を止め蓋をして10分くらい蒸らす。
3.バットなどに入れ平らにならしてローストしたピスタチオを埋め込み、カットして盛る。
from uzbekistan
可愛い名前とドーム型がユニーク。
チャクチャク
■作り方■
1.小麦粉100g、卵小1、塩小さじ少々、砂糖小さじ1を滑らかになるまで混ぜた後、15分ほど休ませる。
2. 1を2等分にし、各10×15㎝くらいに薄く延ばし5㎝の拍子木切りにしたら油で揚げる。
3.鍋に水大さじ1、はちみつ大さじ2、砂糖大さじ5を煮て蜜を作って、クルミ、レーズン各30gと2を入れからめる。
4.油を塗ったボウルに詰めてドーム型に仕上げる。
from georgia
お焼きのような親しみやすさ。
ハチャプリ
■作り方■
1.直径10㎝4枚分で強力粉、小麦粉各75gとベーキングパウダー小さじ1、プレーンヨーグルト100gをボウルで混ぜ滑らかになるまで練る。30分ほど休ませておく。
2.4等分にして円形に伸ばし、タネ(カテージチーズ50gとくるみ、アプリコット、プルーン各25gを合わせる)の4分の1ずつを載せ包んだ後、1㎝厚さに整える。
3.フライパンに油を熱し弱火でじっくり両面を焼く。
※チーズは溶けるチーズやフェタなどを組み合わせても。ドライフルーツやナッツも好みを。
荻野恭子/おぎの・きょうこ
料理研究家。世界の台所での取材を基に簡単で健康的なレシピをメディアで紹介する。『家庭で作れるトルコ料理』が改訂増刷。
『ku:nel』2021年1月号
写真 小出和弘/ 取材・文 原 千香子
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