<クウネル・サロン>プレミアムメンバー青木美詠子さんに収納のコツを教わる連載。前回のリビングは聖域。「平らな場所があると、ものを置きがち」問題についてに引き続き、仕事部屋の本棚について。
本棚の整理も基本は「全出し」
今回は、私の仕事部屋の本棚です。TOPの写真は本を全部出したところ(片づけは、どの場所でも、どんなにやる気がなくても、中に入っているものをうわーっと全部出すと、誰でも絶対に始められます)。本棚は独身時代に天然木のものがほしくて、奮発してオーダーしました(残念ながらもうその会社はないようです)。
さて、私は半身浴で本を読むのと、スマホなどの電子機器を手に長く持ちたくないので、電子書籍ではない紙の本が圧倒的に多いです。仕事柄もあり、けっこう増えてしまいますが、写真の本棚と3階の小屋裏にどうにか収まる量に(雑誌はパソコンでサブスクも)。
でも徐々に限界がくるので毎春、夫と共にどっと減らし、「ブックオフ」の買い取りに箱で送っています。この春も私だけで段ボール(大)2箱。普段も「不要」とわかった本は即、送付用の段ボールへ。床には積みません。床置きしてしまったら、歯止めがきかないと、夫の過去の例からもわかっているので。床にあふれたら、「全出し決行」です!
中を見ると案外「必要なし」と思える?
今のところ、私の本の処分法は「パラパラ中を見ること」。外だけ見ると、たいていの本が好きで手放せないのですが、チラチラ見ると「あれ、こういうの、今読む?」と思う本も多いのです。さらに処分時に「久々に読もう」と楽しみに小屋裏から持ってきた数冊を、最初だけでも読み返すと、「そうでもないか」など必要性がわかります(その時間がないと言われそうですが、いつか読み返そうと残しているわけですからね)。
また「この考えはもう自分の中に入っているから、いいかな」とも思えたことも。それはたぶん真実で、本としては任務完了なので、次の人に。大事に読み返すのもいいですが、そのスペースと時間を明け渡し、未知の本に触れるのも重要なのかも。
ブックエンドを組み合わせてみたら…
こうして処分法は固まってきたのですが、やや困っていたのは取りやすさ。本棚の深さから前後二重に置いてしまっていますが、後ろの本を探す時、前の本を数冊どけても、ブックスタンドの合間で本が倒れて探しにくく(二重方式が悪いのですが)。で、雑誌などに使っているブックスタンド(下の写真)を置こうかと思ったら、奥行きがサイズ的に入りませんでした。
それで数個使っていた『ダイソー』の<ブックエンド>を、横にした状態でふたつ重ねて「こんな安定したコの字型にしたら?!」と思いつきました。
同じく取りやすさの点で、紙の資料が入っていた下の引き出しに縦に本を入れたら、より大ヒット。この一等地になぜ気づかなかったか……。前から小屋裏の引き出しで、縦に入ればタイトルが見え、ほこりも入りにくく、取りやすいと発見していたのに。
本の処分の基準は、なかなか難しいですよね。迷ったら保留にし、また来年とかに見てみるのもアリだと思います。でも、なぜか「これもう全部いいや」と思う時もきます。処分の際は、「3割程は本棚をあけておく」とすぐあふれません。電子書籍のほうがスペースをとらず、管理もラクなのはわかっていますが、まだまだ紙の本と付き合っていたいです。