整理収納アドバイザー青木美詠子さんが指南。「引き出し最強説」とは?

青木美詠子 洗面所

<クウネル・サロン>プレミアムメンバーに仲間入りした青木美詠子さんの第一回目の記事です。整理収納アドバイザーの資格をもつ文筆家で、とにかくおうちがすっきり、気持ちがいい。「すっきり住まい」の秘訣を少しずつ教えていただきます。まずは、ごちゃつきがちな洗面所の収納から。

まさか私が家を建てるなんて?!

まさか家を建てるなんて思ってなかった50代夫婦の私達が約6年前、自然素材を中心に初めての小さな家を建てました(夫は昨年、還暦に)。長年の賃貸暮らしをへて、最初はリノベーションする前提で中古マンションを探していたのですが、条件が合うものがなかなか見つからず。徐々に一軒家も視野に入れたあたりで、偶然住んでいた街に小さめの土地が見つかりました。

子供はおらず、若くない夫婦ふたり暮らしだし、土地を購入しての注文住宅は、なんだか、たいそうな感じがして心臓もバクバクでしたが、他に選択肢もなく決断しました。また夫が化学物質にやや敏感なので、自然素材中心の工務店さんを探してお願いし、自分でも家関係のことを毎日ネットで調べ続けながら、右往左往を繰り返して完成した家です(マンションか一軒家かの選択、住宅展示場や見学会めぐり、長かった土地探しやら、ローンのこと、家づくりの話は、書籍『あおきみさんち、家を買う。』にもなりました)。

家の中のさまざまな場所は、工務店さんがよく使われる素材や、私が調べたパーツなどを組み合わせながら、つくっていきました。収納は、以前から持っていた物もいかしつつ。まずは、その洗面台下の収納をご紹介します。

青木美詠子 洗面所
「名古屋モザイク」のタイルを貼り、洗面ボウルは「TOTO」の製品。水が飛んでもいいよう、人工大理石の板を木の箱の上に乗せました。

収納部分は内部までつくってもらうと費用がかさむので、箱だけに。そこへ前の住居で使い、余っていた『無印良品』の<ポリプロピレンケース・引出式 > を入れてみたら、けっこうぴったりでした。そこから収納を考え、その上部奥には<ポリプロピレンメイクボックス > を。掃除道具やストックを入れていますが、このボックスはサイズ感がいいので、重くなりすぎず、持ち手の穴に手を掛けて、さっと取れます。

真ん中は排水パイプがあるので引き出しにはできず、よく使う洗剤類を。上に空間があるので、出し入れが簡単です。下に液ダレ防止の意味も込めて、細長いトレイを置いています。ここの収納用品はトレイも、みな『無印良品』です(ボックスは、「ダイソー」にも)。

毎日使うものには「贅沢な指定席」を

排水パイプをはさんで、左右に引出式ケース。上部奥のボックスには、時々使う掃除道具やボトル類。よく使う物は、手前のトレイに。

ドライヤーも、このボックスに。毎日使うものはスペースが無駄に思えても、「贅沢な指定席」をつくると、出し入れが快感で周囲も崩れないです。

引き出しの中のストック類。可動式の仕切り板が付いているので、物の大きさに応じて、簡単に仕切り直せるのが便利です。

ここは仕切りがないので、「無印良品」の「ポリプロピレンファイルボックス」を入れ子にし、仕切りに。掃除用に切ったウエスも、さっと取れます。

掃除道具のボックス。掃除する場所へ、このまま持ち運ぶのにも便利。ブラシやヘラは、いろんな種類を試すのが好きです。

違う場所で使っている深い引き出し(「無印良品」の「ポリプロピレン追加用ストッカー」)。ボトルを入れたいなら、この深さもいいかもしれません。

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収納で大事なことは…

私は奥行きがある場所ならば、「引き出し最強説」を唱えたいくらいです。収納で大事なことは、「手がワンタッチでその物に届きやすく、元に戻しやすいこと」だと思うのですが、引き出しはそれを大いに助けてくれるからです。

箱を重ねるタイプの収納だと、上の箱をどけない限り、下の箱は「開かずの箱」になりやすいです(洗面所でこれをされてる方は、少なそうですが)。またバラバラに並べてるだけでは、もっと奥の物に手が届きません。

そして洗面所だと、台や突っ張り棒を設置して、プラスチックケースなど乗せている場合もあるかもしれません(以前の私も)。原理は引き出し式なのでいいのですが、出し入れがガタガタと不安定。また引き出し式ケースのほうが、奥行きいっぱいまでスペースを有効活用できます。扉を開けた時の見た目も、シンプルで気分がいいです。

こういう引き出し式ケースを、いつもごちゃごちゃしてしまう場所にはめこんで、変化を見てみてはいかがでしょう。もしそこに合わなくても、別の場所で使えることも多いです。「無印良品」のはとても丈夫で、私は古い物は20年以上使っていると思います。

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