【サステナブル夫婦のライフスタイル/後編】シンプルな壁にアートを配して。2人の意識の合意は生活の美しさを生み出す。

チャン・ユーチン 若井康弘 インテリア

オリジナルの美意識や暮らしのアイデアが詰まった、お部屋にお邪魔しました。家主はサステナブルな生活雑貨のECサイト『BORDERLESS CREATIONS』を営む、張毓青さんと若井康弘さん。サイトの精神にリンクした、夫婦のライフスタイルと家の関係は素敵です。前編・2人で創り出したセンス輝く「地球にやさしい」部屋。からの続きです。

都会的な印象のアイテムが、生活シーンの彩りをアップ

チャン・ユーチン 若井康弘 インテリア
結婚の際、台湾の著名な書家に即興で一筆書いてもらった作品。グリーン、オブジェなどを置き、少し台湾風。

収納も十分に備えた家とはいえ、 いつもきれいに片付いているのは凄い!「コンポストで生ゴミを削減したり、 浄水グッズと炭酸マシンを揃え、ペットボトルもやめました。また子供のグッズは子供部屋で完結させ、ダイニン グでは彼のエリアを決めて片付けさせ るように。夫婦共にきれい好きなので、 気付いた方が掃除してますね。実は家事分担ってなくて」(チャンさん)

若井康弘 ボーダレスクリエイションズ コンポスト
ミモザの花の後は毎年野菜を植えて。肥料はこの屋上でのコンポストで賄う。

食事は作らなかった方が後片付けを するなど、自然に家事を分けているの だそう。きれいの基準や家事への認識、 サステナブルな意識。夫婦で一致するのも快適な部屋の要因とは納得です。また自社セレクトに限らずサステナブルな日用品も、部屋の要所にあって見栄えもよろしく、生活シーンに楽しい彩りを加えています。

アートのディスプレイもふたりの美意識を伝え、シンプルな家で温もりの要素ともなって。「このあと20年?年齢を重ねたら違う形で暮らしたいと思うかも。でもここに住む限りは、野菜作りなど都会でできるスローライフの環境をもっと整えたい」(若井さん)

壁や床はエコ建材でセレクトして。

ちゃん・ゆーちん わかいやすひろ サステナブル
一家の生ゴミはコンポストに。生ゴミを分解する基材の入っ たバッグに投入。
チャン・ユーチン、若井康弘 ローカルフードサイクリング コンポスト
LOCAL FOOD CYCLINGの都会的デザインのコンポスト用バッグを使用。
チャン・ユーチン、若井康弘 ドライヤーボール
自社で扱うドライヤーボールは、乾燥時間を短縮。色の可愛さで家事が楽しく。
チャン・ユーチン、若井康弘 収納
プラスチックの洗剤 ボトルは回収用にまとめて吊る。なんだかおしゃれな風情。
チャン・ユーチン 若井康弘 布ナフキン
ティッシュを一切使わず、布ナフキンを用意しテーブルに置 いている。
チャン・ユーチン 若井康弘 プロデュースバッグ
野菜を冷蔵庫で長持ちさせる堆肥化可能なバッグ、プロデュース・バッグが活躍。
チャン・ユーチン、若井康弘 コルク床
階段はコルク材の床。クッション性に優れていてサステナブルでもある。
チャン・ユーチン、若井康弘 珪藻土壁
湿気を調節する珪藻土の壁にもこだわりが。黒っぽい壁も同様の機能のエコ素材。
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「楽しく、ここちよくみんなで暮らすために、いいものに囲まれていたいで すね」(チャンさん)

ふたりの意識の合致は、今後も住まいと生活の美しさを高めるはず!

『ku:nel』2021年7月号掲載

写真/伊藤徹也 、 取材・文/原 千香子

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【Parisインテリア探訪.1】心豊かに第二の人生、わたしの新しい生活。「DORETTE」デザイナー・カトリーヌさんのお話。
【Parisインテリア探訪.2】田舎暮らしを体験し、植物と調和するインテリアを再考
【Parisインテリア探訪.3】子供たちの独立をきっかけに、暮らしを上質でコンパクトに変化。

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