【松永加奈のフランス便り31】バレンタインで人気のギフトはセクシーなランジェリーと赤いバラ。

フランス バレンタイン

もうすぐバレンタイン!日本では、女性から男性へチョコレートを贈るのが慣例となっていますが、これは日本独自の習慣。数十年前に、チョコレート会社が始めたキャンペーンがきっかけというのは有名な話。ではでは、アムール(愛)の国、フランスではどのような楽しみ方をしているのでしょう?

2月14日、日本でバレンタインデーといえば、チョコレートと共に女性から男性へ「愛を告白する日」。それに便乗(?)して「●●チョコ」と冠が付いたチョコレートもあちこちで飛び交いますよね。以前住んでいた韓国では、チョコレートはもちろん、くまのマスコット付きバスケットにお菓子を詰めたラブリーなギフトがバレンタインの定番。ホワイトデーには、超特大のくまのぬいぐるみが大人気…と、2~3月は街にくまちゃんが溢れていたのを思い出します。

フランス バレンタイン
ハートに溢れたメッセージカード。フランスといえばシンプルでシックなデザインが中心ですが、カードはラブリー柄も目立ちます。
フランス バレンタイン
男性から女性へのギフトにランジェリーはメジャーな存在。ナイティと合わせてこちらもポップなデザイン。
フランス バレンタイン
もともとチョコレート好きなフランス人。チョコレート=バレンタインではありませんが、喜ばれる贈り物の1つです。
フランス バレンタイン
友人がだんな様からもらったある年のバレンタインギフト。シャンパン、チョコレート、コスメと、女性のツボをおさえたラインアップはさすが。
フランス バレンタイン
こちらは友人がパートナーからもらったバスグッズ。日本ほどではありませんが、バレンタイン用パッケージもちゃんとあります。
フランス バレンタイン
<番外編>贈り物大国・韓国のバレンタイン&ホワイトデー商戦は凄まじく、2~3月にはコンビニ前に商品が大集結。本命、友達、オフィス…と、贈る相手は日本と同じ。
フランス バレンタイン
<番外編>韓国バレンタイン&ホワイトデーの定番といえば、このくまちゃん付きお菓子バスケット。大きければ大きいほど羨望の眼差しを向けられます。
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一方、フランスのバレンタインデーは、夫婦やカップルが愛を祝う「恋人たちの日」という位置づけ。レストランでディナーを楽しんだり、映画やコンサートに出かけたりして、愛し合う2人が特別な時間を過ごすという、まさに「アムールの国」らしいイベントデーです。ギフトは男性から女性へ贈るのが一般的。アクセサリーや香水、お菓子のほか、セクシーなランジェリーが好まれるのもフランスならでは。中でも人気のギフトはブーケです。

普段からお花を飾ることが一般的なフランスで、ブーケはギフトや手土産にも欠かせないアイテム。フランス人はお花が大好きなので、ブーケを手に街を歩いている人をよく見かけます。メトロの中や信号待ちで「まあ、綺麗ね!」と声をかけられることも。なので、恋人の日ともなれば贈るブーケにも気合が入ります。お花屋さんに長蛇の列が見られるのは、バレンタイン当日の風物詩。いつもは「お店におまかせの予約」が多いブーケも、この日ばかりは「自分で選びたい」というのが男ゴコロ。やはり赤いバラが定番で、バラ以外でも色は赤系が人気だとか。ストレートに愛を表現するフランスっぽいなあ…と、大きなブーケを片手に歩くパリジャンを眺めながら思います。ちなみに友人のだんな様は、バレンタイン・デーに出張が重なったため、当日を挟んで3日間、自宅にお花が届くよう手配してくれたんだそう。なんてロマンチック!

フランス バレンタイン
バレンタイン用の豪華なブーケ。人気カラーは赤ですが、お花好きのフランス人は好みやセンスも大切にする印象。
フランス バレンタイン
友人のフルリストのお店のお客さま。お店と家が近所なのをきっかけに毎週お花を買いに来るようになったというムッシュ。
フランス バレンタイン
背中のBOXにレストランの配達を入れ、自転車で運んできたというシェフ。空になったBOXにお花を入れて帰るところ。この可愛らしいビジュアル。
フランス バレンタイン
こちらの彼はお母さんと彼女に贈るブーケを。プレゼントするたびに2人がとても喜んでくれるので、毎週のように買いに来るんだとか。
フランス バレンタイン
お花が日常的なパリでも、素敵なブーケは目を引きます。待ち合わせ場所に、こんな風にお花を持って大好きな彼が現れたら…(各自ご想像ください)。
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※↑友人のフルリストChiaki Kokamiが撮影してくれた素敵なブーケとムッシュの写真。https://www.les-intimes.com/

とはいえ、当然こういった「バレンタイン商戦」的な風潮を好まない人たちもいて「365日いつでも恋人を愛しているんだから、バレンタインデーだけ特別なことをする必要はないんだ」というのが彼らの主張。まあ確かに…と聞きながら、これもこれで、フランス人っぽいなあと思ったり。いずれにせよ、大事なのは本人たちの気持ちなわけで。ギフトをもらってももらわなくても、2人の愛がながーく続きますように。

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