【大人の旅の宿】人気料理家のグルメに舌鼓。任天堂旧本社を改装、安藤忠雄も監修した京都のホテル『丸福樓』

ここ数年、ホテルの開業ラッシュが続いたことで選択肢が増えた京都。価格や立地も選択条件ではあるものの、やはり重視したいのは旅の目的に沿うかどうか。 クウネル世代の旅にふさわしいホテルの一つが、建築もグルメも楽しめる『丸福樓』です。

建築ファンも楽しめ、 おいしいステイが叶う

アートギャラリーのような雰囲気を持つライブラリーエリア。気になる本を、隣のバーでお酒を飲みながら読むことも可能。

昨年、鍵屋町の任天堂旧本社社屋がホテル『丸福樓』としてオープンしました。創業一族である山内家の住居だった建物、事務所や倉庫といった3つの棟(既存棟)に加え、安藤忠雄氏が監修した新築棟の全4棟にタイプの異なる18室があります。

1889年創業の任天堂が、1930年代に竣工した旧本社社屋。アールデコ様式で、直線的デザインと幾何学模様のモチーフが特徴。

既存棟のジュニアスイート。約60㎡のリビング&ベッドルームに広いクローゼットも。ソファやテーブルはアルフレックス。

人気料理家・細川亜衣さん監修のメニューがいただけるホテルのレストラン『carta.』

大きな窓から日差しが差し込む気持ちがいい『carta.』の店内。カウンター席のほか、このようなテーブルも2席。

場所は京都駅からも徒歩15分ほどの距離。こちらでお勧めしたいのが食事付き、もしくはオールインクルーシブプランです。なぜならホテルのレストラン『carta.』では、人気料理家・細川亜衣さん監修のメニューがいただけるのです。

夜はかぼちゃのスープやカツカレーなど、洋食料理のコース。そして朝は和食と洋食の2種類から選べます。どの料理も細川さんらしい日本古来の発酵食品や薬味を隠し味にした、素材の味を生かした新鮮な味。このレストランは実にカジュアルで、友達の家のホームパーティーに行く感覚で気軽に食事ができるのがいいのです。

和の朝食。細川さんは一品ずつできたてを食べていただきたいそう。京都らしい〈汲み上げ湯葉〉。写真は9月半ばまでのメニュー。

揚げた白身魚と柑橘をマリネした〈南蛮漬け〉。お酢と柑橘の酸味が、眠っていた胃袋を心地よく刺激してくれる。

スチームしたカブの甘みと出汁が絶妙なバランスで、箸が進む〈蒸し野菜〉。細川さんらしい、素材の味を生かした一品。

子供の頃、食卓に並んだような、どれもホッとする味の〈白和え〉〈おにぎり〉〈みそ汁〉。和食を選んで正解と思う瞬間。

季節の果物に発酵食品の甘酒とヨーグルトの朝にふさわしいデザート〈甘酒果実ヨーグルト〉。さっぱりといただける。

ディナーのコースには写真の〈カツカレー〉や〈ローストビーフ〉の他、〈カプレーゼ〉〈ツナサラダ〉〈ババロア〉など。

他にも新築棟の「ダイニングラウンジ」ではオーダー式の軽食や夜食、さらに自らがカウンターの中に入って好きな飲み物を作る「バーカウンター」も。バーの隣の「ライブラリー」では、任天堂のアイデンティティに触れられる展示が楽しめます。

気軽に自由に自分らしくくつろげるホテル。料理好きの女友だちと連れ立って、でかけてみてはいかがでしょう。

丸福樓

住:京都府京都市下京区正面通加茂川西入鍵屋町342
アクセス:京都駅から徒歩約15分。名神高速道路西宮線「京都南」出口より車で約13分
料金:大人2名の場合、1室1泊あたり 8万400円~(税サ込、夕・朝・昼食付き)
https://marufukuro.com

『クウネル』11月号 取材・文/中井シノブ

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