身体の調子を整える、薬膳。国際中医専門員・ライフアンドファッションスタイリスト®として活躍する、やくぜんもとこさんに『薬膳おつまみ』の簡単レシピを教えていただく連載。季節に合わせた食材を使って身体を“楽”に、 簡単に作れるおつまみで“楽しい”家時間を過ごしましょう!
前回の記事では、この時期のおすすめの『腎』をパワーアップする食材と食事のポイントを教えていただきました。おすすめの食材を使った、今日のおつまみレシピ3品をご紹介します。副菜や追加でもう1品欲しいときにもおすすめです。
<今日の献立>
1.くるみのせキャベツグリル
2.長芋と長ネギのオムレツ
3.甘栗と干しぶどうの餃子ピザ
1.くるみのせキャベツグリル
腎を温めるクルミと腎のパワーを補い、消化器官を健やかに保つキャベツを組み合わせました。
●材料(2人分)
キャベツ…1/4 個
くるみ(炒り)…30g(10粒程度)
オリーブオイル…大さじ2(炒め用と仕上げ用の合計)
塩胡椒…少々
●作り方
1.くるみはフライパンで軽く炒り、冷めたら手で四つ割りにする。キャベツは縦に半分に切る。
2.フライパンにオリーブオイル(大さじ1)を熱し、キャベツを入れて、中弱火で3分焼く。
3.焼き目がついたらひっくり返し、弱火にする。フタをして3分蒸し焼きにする。
4.皿に盛って、くるみ・塩と胡椒を少々・オリーブオイル(大さじ1)を回しかけて出来上がり。
2.長芋と長ネギのオムレツ
腎を潤す長芋と卵に、身体を温める作用の高い長ねぎを合わせて、陰と陽のバランスを取ります。
●材料(2人分)
長芋(山芋)…200g
卵…3個
長ねぎ(白い部分)…2本分
オリーブオイル…大さじ2
塩…ひとつまみ
●作り方
1.長ねぎは八等分に切る。長芋はすり下ろしてボウルに入れる。
2.1の長芋のボウルに、卵を割り入れて良くかき混ぜ、塩をひとつまみ入れる。
3.小さめのフライパン(直径18センチ)に火を点けて温まったら、オリーブオイルと長ねぎを入れて両面に焼き目をつける。
4.焼き目がついた長ねぎを放射状に並べ直して、2を流し入れる。蓋をして中火で約6分蒸し焼きする。
5.4をフライパンのまま余熱したグリルに入れて、中弱火でさらに3分焼いて出来上がり。
※ひっくり返してそのままガス火で焼いてもOKです。
3.甘栗と干しぶどうの餃子ピザ
身体を温めて腎を養う栗とシナモン、潤いを補う干しぶどうとチーズを使います。
●材料(ピザ4個分)
甘栗…50g(10個)
干しぶどう…20g
とろけるチーズ…20g
餃子の皮…4枚
オリーブオイル…小さじ1
シナモン…少々
*シナモンは温める作用が強いので少量使います。
●作り方
1.甘栗は手で四等分に割るか、包丁で切る。
2.餃子の皮の片面にオリーブオイルを塗り、甘栗・干しぶどう・チーズをのせ、余熱したグリルかトースターで焦げないように様子を見て2分焼く。火を止めて余熱で1分火を通す。
3.食べるときにシナモンを振っていただく。
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