平野レミさんが夫・和田誠さんとの最後の京都旅で訪れた老舗洋食店『丸太町東洋亭』の絶品肉料理とは?

料理愛好家・平野レミさんが、お祖父さんの代から3代にわたって関わりがあり、夫である故・和田誠さんと最後に食事をしたという京都の老舗洋食店『丸太町東洋亭』の魅力を紹介してくれました。

PROFILE

平野レミ/ひらのれみ

料理愛好家、シャンソン歌手。NHK「平野レミの早わざレシピ」など番組出演ほか、『家族の味』(ポプラ社)、『平野レミのオールスターレシピ』(主婦の友社)など著書多数。近著に『調理のめんどーが吹き飛ぶ!平野レミのマンガでわかる料理教室』(KADOKAWA)がある。夫の『和田誠展』が11月5日まで刈谷市美術館で開催中。

名物のビーフシチューはお肉の芯まで味がしみて美味しい

〈ビーフシチュー〉4,000円。〈タンシチュー〉4,000円、〈エビフライ〉2,200円も定番(全て税別)。

実はこのお店、私のお祖父さんと深いつながりがあるんです」とレミさん。

『丸太町東洋亭』の創業者・豊次郎氏は、19歳でレミさんの祖父のヘンリー・パイク・ブイさんの旅に同行、ブイ邸で料理を学んで帰国しました。洋館風だったお店は7年前にビルに建て替えられましたが、雰囲気も味も、昔ながらを守っています。

ビーフシチューは特注の信楽焼の鍋で。残ったソースにライスを入れて楽しむ常連さんも。

肉や野菜を煮て漉しながら、2カ月かけて手作りするデミグラスソースは、コクの深さはもちろん、きめ細やかで艶があります。ビーフシチューはほろりとほどける牛肉に、隠し味のバナナとリンゴの甘さがほんのり。

「小さい頃から、この店の味が好きだった父に連れられてよく来ました。親子3代のベロつながりね」とレミさん。夫の和田誠さんと最後に京都に旅した時に食事をした、忘れ難い店でもあります。

旧店舗のインテリアそのままの店内は、古き良き時代の時空を大切にしています。撮影禁止。ネットにも情報を公開していません。

丸太町東洋亭

住:京都市上京区桝屋町370 5F
営:11:30~14:00 18:00~20:30
休:月曜日(祝日の場合は翌日)
予約:要

『クウネル』11月号掲載 写真/竹中稔彦、取材・文/沢田眉香子、編集/黒澤弥生

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『クウネル』No.123掲載

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