ステーキもハンバーグも至極。平野レミさんが愛する京都の老舗洋食店『ぼるた』の魅力とは？
小さな街に美味しいものが選び放題。 そこが京都のごはん処の面白さ。今回は、料理愛好家・平野レミさんに、お父さんの代から通うという嵐山の老舗洋食店の魅力を紹介してもらいます。
PROFILE
平野レミ／ひらのれみ
料理愛好家、シャンソン歌手。NHK「平野レミの早わざレシピ」など番組出演ほか、『家族の味』（ポプラ社）、『平野レミのオールスターレシピ』（主婦の友社）など著書多数。近著に『調理のめんどーが吹き飛ぶ！平野レミのマンガでわかる料理教室』（KADOKAWA）がある。夫の『和田誠展』が11月5日まで刈谷市美術館で開催中。
とにかく肉の旨さが絶品。こだわりの野菜も元気で美味しい
30年も使い込んだ鉄板で、ミディアムに焼いた〈黒毛和牛ステーキ（ヒレ100g）〉8,000円。奥は種類ごとに仕入れ先を吟味している〈野菜3種〉1,700円。
平野レミさんが紹介してくれたのは、JR嵯峨嵐山駅からほど近い老舗洋食店『ぼるた』です。
父はフランス文学者の平野威馬雄、祖父はアメリカ人の日本美術史家、という国際的な環境に育った平野レミさん。家族は食通ぞろいで、もちろん洋食には並々ならぬこだわりがあります。
「父が嵯峨野・常寂光寺の先代のご住職と仲良しで、現在は2代目同士で仲良しです。その2代目の憲佑さんの紹介で訪れました」。嵯峨野で創業して50年、今や常連さんにも3代目という人も少なくないそう。
京都・先斗町の老舗洋食店『開陽亭』で学んだご主人。
洋食の要となる牛肉は、店主が足で探して四国で出会った、牧場直売の阿波牛。あっさりして、肉質も脂質も柔らか。ハンバーグやビーフシチューも、肉の美味しさには圧倒されます。野菜も一品一品、仕入れにこだわり、付け合わせまで深い味わい。
JR嵯峨嵐山駅から徒歩5分。おまかせハンバーグランチ 2,500円、おすすめディナー 8,000円。
ぼるた
住：京都市右京区嵯峨天龍寺 瀬戸川町4-3
営：12：00～13：00（L.O.） 17：00～20：00（L.O.）
休：火～木曜日（※祝日は営業）
予約：要
ぼるた公式HP
『クウネル』11月号掲載 写真／野口さとこ、取材・文／沢田眉香子、編集／黒澤弥生
『クウネル』No.123掲載
私のとっておきの京都
- 発売日 : 2023年9月20日
- 価格 : 980円 (税込)
