「すっかり暖かくなったこの頃は、肌やハイトーンヘアを日差しから守りたくなったり、肌寒い雨の日には1枚何かを羽織りたくなったりします。そんな時には、『帽子』があると便利です」と寺本さん。

ストリートブランドからラグジュアリーなアイテムまでを着こなす寺本さんですが、実は「買ってもほぼ使わないアイテムのひとつが帽子だった」そう。そんな寺本さんを変えたのは、ふたつの「偏愛アイテム」の存在でした。

1. 奄美大島のホームセンターで購入した麦わら帽子

緑のリボンがキュートな麦わら帽子は、旅行先の奄美大島のホームセンターで数百円（！）で購入したもの。

「 軽いリボンがアクセントで、私のアイテムにコーディネートしやすく万能！ツバの大きさや被った時の深さが絶妙で、このお値段では申し訳ないくらいです」

ピンクのトップスとあわせると、グリーンがさらに映えて素敵！新緑が美しい今の季節にもぴったりです。涼しげな印象もプラスしてくれます。

2. ミッキーマウスのキャップ

2つ目の「偏愛アイテム」はレトロなミッキーが刺繍されたキャップ。こちらも旅行先で見つけたもので、尾道のアンティークショップで購入したアメリカ製のディズニーオフィシャルグッズ。

「ミッキーの容赦ない大きさと渋い色に一目惚れしました。ツッコミどころ満載ですが、メゲずにミッキーの顔のように堂々と被るのが良いと勝手に思ってます」

キャップのプレッピーな色合いとジャケットがぴったり。

「“無難な何か”ではなく、取り入れるのが億劫なものこそ、偏愛アイテムが助けてくれる気がします」と寺本さん。

苦手意識があるものこそ、思い出や愛が詰まっているものを選べば、コーディネートのポイントにもなり、取り入れやすくなるというのが寺本メソッド。

「好きなアイテムなのに、なかなか自分としっくりこない…。そんな時は、〈偏愛 〉が突破口かもしれません。これからも心の隅っこにある偏愛スパイスが私を刺激してくれると思っています」

暑くなると薄着になり、小物をプラスしたくなる季節。帽子だけでなく、サングラスや帽子、紫外線対策の羽織もの、サンダルなど、苦手意識を持っているものがあれば、〈偏愛 〉 で乗り切ってみませんか？