お洒落のプロのみなさまに、自信を持ってお勧めしたいファッションアイテムをご紹介いただく連載の第11回。
今回の推薦者は、si-si-si comfortの平井慶子さん。『SI-HIRAI(スーヒライ)』の服をいつも愛用し、着心地や年齢を重ねるごとに出てくる体型の悩みを意識した女性ならではの視点でその良さをブログなどでも伝えています。『SI-HIRAI』は、慶子さんの夫で、デザイナー平井達也さんによるブランド。トラディショナル、フォークロア、旅をモチーフに いつの時代でもフィットするオリジナルコレクションを展開しています。
すっぽりと覆ってくれるから気になる部分が素敵に隠れる!
素材はメンズライクで辛口なイメージですが、たっぷりのドレープを取り入れた、甘すぎない女性のドレスです。
「上から言いますと頭(白髪)首、二の腕、ウエスト、お尻、足と…。人によって色々気になるところがあります。この服だと、首回りの程よい立ち具合とその離れ加減、ウエストやヒップ、そして足をすっぽりと覆うところ、肩の筋肉が盛り上がるところがうまく隠れてくれる、着ていて『安心感』があるものというのが、わたしが考える『一軍服』です。」
この『安心感』の要素のどれか1つが当てはまるものが、一軍服コーナーに入っているかな、と今回自分のクローゼットをチェックしてみて解りました。
程よく離れたスタンドカラー&胸元のたっぷりギャザーが、少し気になる首回りも美しく見せてくれます。
縦に流れるドレープは、言わずもがな、Iラインを強調するので、細く華奢な印象になります。ポケット付きで便利。ロングの足捌きをよくするサイドに入ったスリットがポイントです。
後は扱いやすい大きめのボタンがアクセント。背中や肩のラインをカバーしてくれます。
定番のデニムジャケットで
大人のゆったりカジュアルスタイルに。
「ツィード素材の自然なシワ感も、麻とシルクの混紡ということで、同じカジュアルでもワンランク上の大人なカジュアルに。『si-si-si comfort』の定番のデニムジャケットも、今シーズンはゆったり目の42サイズが出来ました。このロングワンピースと合わせ、身体を解放する様な『ゆったりコーディネイト』もお勧めです」
ジレを合わせて少しドレスアップ
こちらのコーデは、前は長くドレープで、後は短く足が長く見えるという前後のデザインが違うジレ。黒のリネンシルクで光沢のある素材と合わせるとさりげなく落ち着いたお洒落が出来ると思います。
「黒とベージュ系のミックスカラーで、落ち着いた印象になりますので、ゴールドのアクセサリーや大振りのバングルなどでドレスアップすると、華やかになりますよ」
春夏だけでなく、秋冬にはカットソーを重ねたり、温かなローゲージのニットを合わせたり、重ね着次第ではシーズンレスで着れるので、便利さと上質さが揃った1枚です。
大阪の京町堀にあるアトリエショップSI ET SISISIは、現在金曜・土曜がOPEN DAYです。
SI ET SISISI(スーエスースースー)
住:大阪市西区京町堀1-8-31 安田ビル1F
営:12:00〜18:00
※急なお休みもあるため、お越しになる場合はHPでご確認ください。緑がいっぱいの靱公園のすぐ裏です。
撮影/わたなべよしこ 取材・文/鈴木理恵
『服のプロが本気で選ぶ一軍服』
1)『ヨーガンレール』熟練の職人技が光る手織り&手刺繍のブラウスとは?
2)『プレインピープル』満を持して再生産された上質素材のオールインワンは、毎日着ていたい心地よさ。
3)『プルミエアロンディスモン』の洒落見えパンツ&名品ニット。
4)感動的な軽さで厚手ニットのストレスゼロ!スタイルアップ効果もあるロングカーディガン。
5)巻いて羽織って大活躍!ロングシーズン使い回せる『ジョシュア エリス』の上質カシミヤストール
6)敏感な大人肌にもストレスフリー。秋冬のカサカサ肌を包み込む『プラスオトハ』のレギンスセットアップ。
7)どんなシーンでもお洒落に持てて使いやすいと評判、『HACHIYA』の大人リュック。
8)年齢や体型を選ばない『ハウスオブロータス』の万能シルクワンピース
9)1枚で何通りにも活躍!『アズ ノゥ アズ ドゥ バズ』のポチポチカーディガン
10)〜服のプロが選ぶ一軍服vol.10〜軽やかで着心地抜群、『ネストローブ』のアップサイクルデニム。