部屋やごはん、お気に入りの道具たちを本人撮影の写真で見せていただき、バトンを繋いでいくリレー連載。前回の後藤由紀子さんのバトンを受けてご登場いただくのは、木や革、鉄などの素材を使った長く使える家具で人気の『TRUCK』の唐津裕美さんです。
唐津さん・暮らしのルール
1)毎朝、猫と一緒に朝風呂でリラックス。
2)深呼吸する。庭や屋上に出て空を見る。
3)自分が本当に欲しいと思うものを作る。
唐津さんはパートナーの黄瀬徳彦さんとともに、1997年に大阪に『TRUCK FURNITURE』をオープン。敷地内の工場で家具を作って販売。自宅やショップで身の回りにあるものを使い、スタイリングから撮影まですべて自分たちで、カタログ「TRUCK WORKS」を制作するスタイルを続けています。2009年には旭区に移転し、カフェ『Bird』をオープン。自宅の前に自身のアトリエを作っているところなのだとか。
「TRUCKがオープンして25年。子育てもひと段落して、ようやく自分の時間が持てるようになってきました。今は仕事と育児の合間に、新しいアトリエに運び込んだ荷物の片付け中。ゆっくり絵を描いたり、これまでの集大成としてものづくりをするのが楽しみです」
現在、保護猫4匹とラブラドール犬1匹と一緒に暮らす唐津さん。側には常に、保護猫や保護犬がいるといいます。
「行き場を失った犬や猫と暮らしています。世の中の不幸な犬猫を1匹でも減らすために、保護活動や里親になることをたくさんの人に知ってもらいたいですね。保護団体に属しているわけではないですが、個人でできることをやっていきたいと思います」
profile
唐津裕美/からつひろみ
大阪生まれ。大阪芸術大学工芸学科テキスタイルデザイン専攻。卒業後デザイン企画を経てフリーのイラストレーターとして活動。1996年に、パートナー黄瀬徳彦と2人で大阪市中央区玉造の古いビルを解体、改造し、店と工場、自宅を作り、翌年『TRUCK』をオープン。39歳で長女を出産し、2009年に大阪市旭区に建物、大きな樹々やレンガの塀などすべて一から考えた場所を作り、TRUCK、AREA2、工場、シロクマ舎、自宅を大移動。さらに敷地内にカフェ『Bird』も新しくオープン。著書に『TRUCK nest』(集英社)。
Instagram:@truckfurniture、 @h_i_r_i_n_k_o
唐津さんがバトンを渡すのは、奈良のパン屋さん「ミアズブレッド」の森田三和さん。「ミアちゃんはとても元気で働き者。会って話をすると、”よし、明日から仕事頑張ろう!”という気持ちになれます」と唐津さん。森田さんの暮らしは年明け、1月中旬に公開予定です。どうぞお楽しみに。
これまでの<住まいと暮らし>
◎vol.001 フォロワー24万人!世界中の‟暮らし好き”を魅了するフラワースタイリストの美しい生活とは?ー増田由希子さん
◎vol.002 大人のベーシックを知り尽くす大人気ファッションスタイリストが実践する「日々の更新術」―森慶子さん
◎vol.003 まるで美術館!人気セレクトショップオーナーが自分のために選んだ日用品とは?―恩田登喜枝さん
◎vol.004 人気イラストレーターが私生活で描くミニマムで簡素な世界―奥村麻利子さん
◎vol.005家づくりを通して見つけた、人生に欠かせないものー河村奈穂さん
◎vol.006カフェのオーナーがパリで見つけた大切なものー松崎裕衣さん
◎vol.007食べることは生きる喜び。パリで紡ぐ自分らしい生活ー山根恵理子さん
◎vol.008フランスの田舎暮らしで見つけた、人生の第2ステージー角田雪子さん
◎vol.009子供が巣立ち、夫婦二人暮らしになって見えた、暮らしの優先事項ーhal後藤由紀子さん