リレー連載【住まいと暮らしvol.002】大人のベーシックを知り尽くす大人気ファッションスタイリストが実践する「日々の更新術」―森慶子さん

リレー_森慶子さん

部屋やごはん、お気に入りの道具たちを本人撮影の写真で見せていただき、バトンを繋いでいくリレー連載。増田由希子さんからバトンを繋ぎご登場いただく今回は、大人ベーシックなスタイリングが絶大な人気を集めるファッションスタイリスト、森慶子さんです。

慶子さん・暮らしのルール

リレー_森慶子さん

1)朝起きたら、家中の窓を開けて風を通す
2)住居用洗剤は自然由来のものを選ぶ
3)なにごともバランスを大切に

多数のファッション誌で、大人世代の素敵なおしゃれを提案している森慶子さん。服のスタイリング同様、ご自身の住まいもまた、無駄がなく、清潔感があり、上品な雰囲気に満ちています。

「スッキリしていることが好きなんです。でも、ここに越して来た当初はあまりにもモノが少なくて、少し殺風景になっちゃって。例えば、リビング正面にある窓は、ここだけ曇りガラスなのをいいことに、今もカーテンをつけていないんです。以前の家から引き継いだカーテンが、この窓の分だけ足りなくて(笑)。これは生業でもあるスタイリングにも通じるのですが、服も部屋も、やっぱり心地よいバランスが大切だと思っています。結局その窓には、遊びに来てくれたインテリアに詳しい友達の提案で、カーテン替わりに植物をハンキングすることにしました。部屋も賑やかになりましたし、光もたっぷり入って、友人には本当に感謝しています」

正面の腰窓の下に置くキャビネットを、ずっと探し求めていたという慶子さん。引っ越し当時はなかなか良いものが見つからず、しばらくガランとしていたそう。「そんなとき、吉祥寺の『Lewis』で、ようやく出合ったヴィンテージのキャビネットが写真のもの。それと、バリの家具を扱う『ヒッカドゥワ』で買ったお気に入りのテーブルライトの組み合わせが意外にもマッチして、とても気に入っています。ちなみに『ヒッカドゥワ』は不定期らしいのですが、ちょうど今夏7月3日、長野の地でリニューアルオープンしたそうです」

慶子さんの大切な家族であり、一番の関心ごとでもある、愛犬レオくん。レオくんのSNSアカウントで知り合った飼い主さん達と繋がったり、情報交換する時間がなによりの楽しみだといいます。「最近は、犬グッズも素敵なものが増えてきたので、ついあれこれチェックしてしまいますね。レオは持病があるので、専門書やクラブハウスやスタンドFMなどで、ペットのホリスティックケアを学んだりしながら、レオの体調に合わせたごはんを手作りしています」

若い頃から花が好きで、職業柄も手伝って、飾るだけでなく撮影をして楽しんできたという慶子さん。2012年から始めたインスタグラムでは、そんな写真も共有しています。「ある日、夢のように素敵でひと目惚れしたポストがありました。それが、本企画でバトンを渡してくださった、フラワースタイリストの増田由希子さん。その後、NHK文化センターで増田さんの講座が始まると知って、即日申し込み、花のセレクトやセンス、お人柄に魅了され、今年で6年目になります。お仲間との会話も楽しく、月に1度の講座が、とっても待ち遠しいです」

増田さんの影響で、その魅力を再発見したというユーカリ。「見た目良し、香り良しの植物で、たくさんの種類が存在することも教えていただきました。部屋ではシンプルに、ユーカリだけをたっぷりいけることが多いです」

”匂いに敏感”という、慶子さん。だから香りのアイテムに関しては、ことさらこだわりが強く、興味津々なのだといいます。「我が家は犬を飼っているので、空気も清潔にしなければと、常に心掛けています。住居用洗剤は人にも犬にも優しい、天然由来の製品を使い、除菌効果抜群の消臭スプレーを手作りしています。これは、入院していた母の病室を爽やかに保つ際にも大活躍でしたね」

『子羆屋(こぐまや)』は、 北海道内の素材を使い、道内各地の職人とモノ作りを行うブランドで、小樽の海をイメージしたというシックな色味のキャンドルが慶子さんの愛用品。「実際に火を灯すと、蝋が溶けて行く様子や美しい蝋のかけらに見惚れてしまい、リピート買いしています」

ソファには、シーズンに合わせた素材のブランケット類を何枚か重ねておくのが慶子さんの習慣。「布が大好きなんで、ほとんどの物は自宅で洗濯しています」

普段は、おばあ様やお母様から受け継いだ味を中心に、ごはんに合う家庭料理を作ることが多いという慶子さん。写真は、慶子さんの故郷・山形の夏の郷土料理である「だし」。「きゅうり、茄子、茗荷を細かく刻んでお醤油をかけるだけですが、暑いシーズンにはとってもおすすめです」

慶子さんが、昔からずっと変わらず、一番好きな写真集だという『ジョール・マイヤーウィッツ』のア・サマーズ・デイ。「マリンスポーツをするわけではないのですが海が大好きで、いつも眺めては癒されている宝物の一冊です。貝殻や錨のモチーフも好きです」。手前は、お気に入りの時計とアクセサリー。錨の絵のお皿は、以前アッシュペー・デコで買い求めたクーン・ケラミック。

陶芸家、リー・ヨンゼさんの器。「塩壺を探していた時に、青山にあった『おむすびまるさんかく』の店主・大倉さんに教えていただいて以来、すっかりファンになりました。ソウルとドイツで研鑽し、バウハウスの影響下で設立されたドイツ最古の工房で ディレクターとしても活躍されていらっしゃるそうなんですが、微妙なトーンの色使いやモダンなフォルムが魅力です」

玄関の飾り棚に飾っているのは、奈良在住のアーティスト・川井ミカコさんの「頭空っぽ」という名のオブジェ。「作品名と共に、フォルムも質感も、気に入っています。このオブジェが来てからは、一緒に飾る花のイメージも変わりました。今はその変化を楽しんでいます。この日の紫の花はアーティチョーク」

お気に入りのお茶のコーナー。黒い缶はNYのべロック。 赤い缶のLa Via Del Teはお友達からのイタリア土産だそう。「いただいて、まだまだ自分が知らない老舗ブランドがあることにときめきました。緑茶ベースにパパイヤ、レッドローズの花びら、いちごがブレンドされた、フルーティな香りのロミオとジュリエットです。一緒に並んだ初期の頃のネスプレッソも今ではすっかりレトロになり、ますます気に入っています」

慶子さんが大好きなアラビアンジャスミン。小さなベランダで育て、部屋の中でも楽しんでいるそう。「本企画の撮影中も、このジャスミンの香りに癒されました」

東京・神宮前のセレクトショップ『OCAIILE(オカイユ)』で手に入れた食器。「オカイユは、店主である恩田さんのセンスが光る大好きなお店です。セレクトされた商品だけでなく、店内のインテリアやラッピングなども全てツボなんです」

ベランダでは、好きな香りの花やハーブを育てている慶子さん。写真はサルビアとローズマリー。目で楽しみ、香りで楽しみ、料理でも楽しめる日々の癒やし。

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慶子さんがバトンを渡すのは、慶子さんも通う、東京・神宮前のセレクトショップ『オカイユ』店主の恩田登喜枝さんです。どうぞお楽しみに!(次回は8月中旬頃公開予定)

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