身体の調子を整える、薬膳。国際中医専門員・ライフアンドファッションスタイリスト®として活躍する、やくぜんもとこさんに『薬膳おつまみ』の簡単レシピを教えていただく連載。季節に合わせた食材を使って身体を“楽”に、 簡単に作れるおつまみで“楽しい”家時間を過ごしましょう!
前回の記事では、秋分以降のおすすめの食材と食事のポイントを教えていただきました。(記事はこちら)
(前回の記事)で教えていただいたおすすめの旬の食材を使用した、今日のおつまみレシピ3品をご紹介します。追加でもう1品欲しいときにもおすすめです。
<今日の献立>
1.カリフラワーとベーコンの炒めもの ヨーグルトソース添え
2.きのこの長芋グラタン
3.梨と落花生と玉ねぎのサラダ
この時期は肺を温めたり、潤いを与えて乾燥から守る食材や冬に向かう準備として身体の気と水分を養う食材を取り入れることが大切です。
01_カリフラワーとベーコンの炒めもの ヨーグルトソース添え
カリフラワー、ベーコン、ヨーグルトで気と水分を補って乾燥から肺を守り、冬に備えます。
●材料(2人分)
カリフラワー…1/2株
ベーコン…3枚
ニンニク…1片
ヨーグルト…1/2カップ
塩…少々
酢…小さじ1
オリーブオイル…大さじ1
●作り方
1.カリフラワーは葉と芯を切り、食べやすい大きさの小房に分ける。ベーコンは幅2cmに切る。
2.鍋に湯を沸かし、カリフラワー、塩ひとつまみ、酢を入れて2分茹でる。ザルに上げて冷ましておく
3.ニンニクはすり下ろして、塩ひとつまみと一緒にヨーグルトに入れて混ぜておく。
4.フライパンにオリーブオイルを入れて温まったら、ベーコンと2のカリフラワーを入れ、中火で軽く焼き目がつくまで2分炒める。皿に盛って、食べる時にヨーグルトソースをかけていただく。【写真a】
02_きのこの長芋グラタン
キノコと長芋、粉チーズで気と水分を補い、玉ねぎで身体を温めて気の巡りを促します。
●材料(2人分)
しめじ、しいたけなどのキノコ類…計200g
長芋…190g
粉チーズ…10g
※溶けるチーズでも代用OK
玉ねぎ…1/4個
オリーブオイル…大さじ2
塩…少々
●作り方
1.しめじは小房に分け、しいたけは石づきを取り約5mm 幅に切る。玉ねぎはくし形に切る。【写真a】
2.フライパンにオリーブオイルを入れ温まったら、1と塩ひとつまみを入れて強火で5分程度炒める。【写真b】
3.長芋は皮をむいて擦りおろしておく。
4.グリルに入る小型のフライパンに、2・3の順に入れて、上に粉チーズをかけ【写真c】、グリルの中火で約5分焼く。竹串をさして長芋がくっつかなければ出来上がり。
※もし、耐熱容器を使ってトースターで焼く場合は、上に焼き目がつくまで10分ほど焼いてください。
3_梨と落花生と玉ねぎのサラダ
梨とはちみつで肺を潤し、落花生で血を養います。玉ねぎを加えることで身体を温めながら気血の巡りを促します。
●材料(2人分)
梨…1/2個
落花生(薄皮付き)…10粒
玉ねぎ…1/4個
はちみつ または 砂糖…小さじ2
酢…大さじ1
オリーブオイル…大さじ1
塩…少々
●作り方
1.梨と玉ねぎは薄いくし形に切る【写真a】。玉ねぎに塩ひとつまみ加えて、5分程度置いておく。
2.落花生はビニール袋に入れてすりこぎなどで叩き、細かくする。【写真b】
3.ボウルや器などに、1の玉ねぎの水分を絞って入れ、さらに梨、2の落花生、はちみつ、酢、オリーブオイルを混ぜて出来上がり。
●やくぜんもとこの簡単薬膳レシピ
◎鶏ささみと根三つ葉の和え物
◎アサリと豆腐の蒸し物
◎贅沢ポン酢で食べる、豚肉とレタスの緑茶しゃぶしゃぶ
◎鯛の和風ポトフ
●やくぜんもとこの“楽楽おつまみ”
◎【6月】梅雨の不調を改善するおつまみ3品
◎【7月】真夏も元気に過ごすためのおつまみ3品
◎【8月】残暑に負けないためのおつまみ3品
取材・文/阿部里歩