自宅に愛犬がいるからこそ、コードレスなものを選んでみたり、おしっこシートもオシャレに収納してみたり。愛犬のことを考えての、素敵な空間づくり。今回はビーディー君と瀬戸さんのお話を紹介します。
息子が小学2年生当時に好きだった絵本、『くまのビーディーくん』に顔がそっくりだったことから、名付けられたというトイプードル(雄)のビーディーは、今は13歳。「人間用のソファを自分の縄張りにしています。ソファのクッションの上で〝僕の場所〟と言わんばかりに寝たり、背もたれに顎を乗せています。
ソファの上だと、ダイニングの椅子に座っている私とちょうど目線が合うので、安心しているのでしょうか」と瀬戸さん。「犬が次男という感じですね。ビーディーがいる生活は癒やされるし、おおらかに暮らそうと思うようになりました。汚すのは仕方ないので、あまり神経質にならず、木の床の傷や汚れも気にせず、犬を飼っている歴史が刻まれる感じが、むしろいいなと思います」。家族の歴史も、愛おしいビーディーと。
ソファはカッシーナ。汚すので上からシーツを掛けているが、その方がすぐに洗えるし、気に入っている。
おしっこシートは、木工作家の井藤昌志さんのオーバルボックスに収納。インテリアとなじむ工夫を。
フロスのベルポップという充電式ライトは、コードレス。犬が足を引っかける心配がないので購入。
玄関からリビングを覗いたところ。帰宅時のお迎えは、横着して一人がけのソファの背もたれの上から。
ダイニングの椅子に座った途端、「待ってました」とばかりに、気がつかないうちに膝に乗るのが特技。
editor’s column
親犬から子 犬 へ受け継がれる、
リメイク・ソファ。
我が家にあった年代物の一人がけソファとオットマン。あるとき、愛犬が勝手に使っていて、以来犬専用に。その後、子犬も同居し、父娘2代で愛用。シートがへたっても、座面の低さやサイズ感が絶妙な、このソファに代わるものがなく、現在もシート交換して使用継続中 。( 文 ・ 黒澤弥生)
瀬戸維里子/せといりこ
主婦。夫と大学4年生の息子と3人で、杉並区の閑静な住宅街に暮らす。自宅は木の窓枠にこだわって建てた築15年の木の家。
『ku:nel』2021年7月号掲載
写真 瀬戸維里子/取材・文 黒澤弥生