【花と緑のある空間づくり】フローリスト・布山瞳さんの真っ白な箱のような家。/前編
住まいの空間を彩り、安らぎや癒しをもたらしてくれる植物との暮らし。花を飾り、草木を育てる心のゆとりがますます必要なのかもしれません。『malta(マルタ)』店主・布山瞳さんのお宅を訪ねました。
部屋をすっきり整えると花も緑も生きてくる。
静かな住宅街にある白い箱のような布山瞳さんの家。夫と息子の3人が集うリビング&ダイニングとキッチンは3階に。天井まで続く窓からは眩しいほどの自然光が差し込みます。実は家を建てる前は、大きな窓に抵抗があったとか。
3階のリビング&ダイニング。片流れ屋根に対して窓が大きく取られていて開放的。バルコニーではオリーブの木や料理に使うハーブを育てている。3階まで上げるのが大変な大きいグリーンは樹脂製の軽い鉢に。
「日中の多くを過ごす場所が明るすぎるのも落ち着かない気がして。何度も設計士と話し合い、結果的にプロの意見に従ったのですが、これが大正解でした。朝起きて階段を上がると空が見えて気持ちいいし、太陽って大事だな、と。フロア全体に光がまわるので、植物にとってもここの環境がいちばんいいみたい」
天井近くまで迫るウンベラータの足元で葉を広げているのはアンスリューム・フーケリー。「比較的水持ちがよく丈夫です」。階段脇のカウンターには挿し木の小さな鉢やハンギングを。
さすがは植物のプロ、リビングは背の高いウンベラータを軸に植物たちが美しくスタイリングされています。
「ウンベラータはゴムの木の中でも葉っぱが軽やかで、水が下がったのもわかりやすいので初心者も育てやすいですよ。アンスリューム・フーケリーなどイモ科の植物も暑さ寒さに強くて丈夫」
鉢カバーやスタンドで変化をつけるのがおしゃれに飾るコツ。窓の腰掛けは収納を兼ねていて、切り花などを飾って楽しむ。
複数の植物を並べるときは単調にならないよう配置するのがポイントだそう。
「葉っぱの形や色の違うもの、葉が垂れているもの、立ち上がっているものをミックスすると動きが出て立体的に見えます。テレビ下に置いたベゴニア・マクラータも水玉模様の赤い葉が特徴的で、挿し木で増えるのでおすすめ。また、木やカゴなどの鉢カバーを織り交ぜると雑貨を置かなくても部屋のアクセントに」
布山瞳さん宅の間取り図。
3年前に新築した約120平米の3階建て。1階はアトリエのある仕事スペース。2階と3階の居住空間は3LDKで、ひと部屋は仕事部屋に。2階の寝室側は隣家の視線を遮るよう窓を小さくした。
PROFILE
布山瞳/ふやま・ひとみ
『マルタ』店主・フローリスト
世田谷にある花と緑のアトリエ『malta(マルタ)』店主。撮影、店舗装飾、ウェディング装飾なども手がけ、植物と心地よく暮らす提案をしている。
『クウネル』2026年5月号掲載
写真/玉井俊行、取材・文/矢沢美香
SHARE
『クウネル』NO.138掲載
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