【花と緑のある空間づくり】植物を引き立てる見せない収納。水やりを考えた置き場所の工夫も。/後編
住まいの空間を彩り、安らぎや癒しをもたらしてくれる植物との暮らし。花を飾り、草木を育てる心のゆとりがますます必要なのかもしれません。『malta(マルタ)』店主布山瞳さんのお宅を訪ねました。
無理なく育てることで植物が日常に組み込まれていく。
吹き抜けの階段にはコウモリランを吊るして。
どのスペースも徹底的に見せない収納で整えられ、あちこちに飾られた切り花やグリーンが引き立ちます。植物が住まいと生活に溶け込んでいる布山さん。植物と長く上手に付き合う秘訣とは?
「植物も犬や猫と一緒。世話がおろそかにならないよう、例えば水やりが週1回ですむ植物にする、水場近くに置くなど、住環境やライフスタイルを吟味して選ぶことが大事。そうすればそこまで手をかけなくても十分楽しめますよ」
キッチンの壁は天井まで同じ色のパネルで統一され、調理器具や食器もすべて収納。そのぶん花や植物を飾って季節感をプラス。カウンター上の棚は作家ものの花器がぎっしり。
キッチンの窓際は養生中の植物や増やしたい植物を置くコーナー。「日当たりがよくて暖かいからか、元気になって新芽を出したりします」
水場が離れている寝室はドライフラワーに限定。「棚に小物を 飾るときは、動きのある植物を混ぜるとバランスよく」
3階とはうって変わり、2階は落ち着いたトーン。寝室と階段をつなぐ通路の両サイドはクローゼット。カーテンで仕切り家族3人分の服を収納。
水回りは2階に集約し、家事がしやすい動線に。バスルーム内にグリーンを飾る余裕も作った。
仕事場になっている1階のアトリエ。こちらでは制作や撮影などを行っている。花を素敵に生けるコツは?「数種類の花を一つの花瓶に飾るのは意外と難しいので、複数の花瓶に分け、前後に並べるなどして奥行きを出すと絵になります」
布山瞳さん宅の間取り図。
3年前に新築した約120平米の3階建て。1階はアトリエのある仕事スペース。2階と3階の居住空間は3LDKで、ひと部屋は仕事部屋に。2階の寝室側は隣家の視線を遮るよう窓を小さくした。
PROFILE
布山瞳/ふやま・ひとみ
『マルタ』店主・フローリスト
世田谷にある花と緑のアトリエ『malta(マルタ)』店主。撮影、店舗装飾、ウェディング装飾なども手がけ、植物と心地よく暮らす提案をしている。
『クウネル』2026年5月号掲載
写真/玉井俊行、取材・文/矢沢美香
SHARE
『クウネル』NO.138掲載
幸せを引き寄せる、住まいの整え方
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