<クウネル・サロン>プレミアムメンバーの土切敬子さんが営む「だいどこ道具ツチキリ」。店内には、台所道具への強い思いからお店を持つことになった土切さんが実際に試して選び抜いた精鋭の商品が並びます。そんな土切さんにおすすめの道具を紹介してもらうこの連載、 今回は、土切さんが台所道具のお店をはじめるきっかけとなった、”ふきん”にまつわるお話です。
あと少しで「送料無料」でなんとなく購入したふきんが……。
「パイルレンジふきんを購入したのはお店を始めるずっと前のこと。お鍋か何かを通信販売で購入した際、あとひとつなにか買えば送料が無料になる、ということで何の気なしに選んだんです。これが、びっくりするほど気持ちよく油汚れが落ちて。小ぶりなサイズも使いやすくキュッと絞れて、さらにリーズナブル。とても感動したんです」。こんなに安くて使い勝手のよいものをみなさんに教えてあげたい、率直にそう思ったと土切さん。その思いが転機・きっかけとなり、だいどこ道具ツチキリが誕生することになったのです。
パイルレンジふきん 400円。
手に引っかからない! マイクロファイバーふきん
吸水力のよいマイクロファイバーふきんですが、手指に引っかかる感触が苦手という人、実は多いのではないでしょうか。土切さんも同じで、どんなものを使っても「ブルブルッとしていた」といいます。ようやく見つけたというこのクロスは、その引っかかりがほとんどなく、吸水性もピカイチ。愛知県の会社が独自に開発したもので、なんと、一般的なマイクロファイバーの8倍の吸収力があるそう。「家族が先を争って使うほど大好きな食器拭きです」
ビショビショにならないティータオル
最後に土切さんがおすすめする「ふきん」は綿100%のティータオル。土切さんはこのティータオルを水切りかごの下に敷いているそう。「カラリとすぐに乾くリネンの速乾性が好きなんですが、これは綿100%。でも、ワッフル織りで表面に凸凹があるため吸水性がとても高く、水を含んでもベシャベシャにならないところがいいんです」
土切さんの初めての著書が発売
2021年11月に土切さんの初めての著書「おしゃべりな台所道具」(オレンジページ)が発売されました。お店を始めるきっかけとなったふきんのほか、ひとつひとつの台所道具に土切さんがおすすめするポイントが細かく語られています。どんな小さな台所道具も、土切さんが実際に使って「これはぜひ紹介したい!」と思ったものだけを置いている「だいどこ道具ツチキリ」。その思いがギュッと詰まった一冊です。
土切敬子(つちきり・けいこ)
テキスタイルデザイナーを経て、自宅を改装して台所道具・キッチン雑貨のお店を2016年にオープン。さまざまな台所道具を使い、本当にいいと思った道具だけを置いている。「ほぼ日支店」をオープンさせたほか、2021年11月には初めての著書が発売。
Instagram : @daidoko_tsuchikiri
取材・文 結城 歩
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