〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーの土切敬子さんが営む「だいどこ道具ツチキリ」。台所道具研究が大好きな土切さんが試して辿り着いた精鋭が並びます。今回は愛用の掃除道具を紹介してもらいました。
自宅の一部をショップスペースにし、『だいどこ道具ツチキリ』を営んでいる土切敬子さん。店の奥にキッチンスペースがあり、いつもお客さんから見える状態になっているので、常に整った状態であるように気を付けているといいます。その「きれい」を保つのに、ひと役買っているのが、キッチンの傍らに掛けられたほうきとはりみのセット。
「ほこりやチリが気になったときは、さっとこのセットを取り出し、掃除するようにしています。掃除機はセットする手間も面倒ですし、大きな音が気になりますが、これだとささっと取り出せて静かに掃除ができます。自然素材のほうきとはりみのセットは、目につくところに掛けてあってもインテリアの邪魔になりません」
あまり耳なじみのないはりみとは、 厚紙を張り合わせ、柿渋を塗って作った紙製ちりとりのこと。 柿渋はまだ青いうちに収穫した渋柿の果実を粉砕・圧搾し 発酵熟成させた自然塗料。静電気がおきず、集めたゴミがはりみの表面にまとわりつくことがなく、ゴミ箱に集めたゴミ・埃を落とす際にもサラサラっとストレスなく落ちていくのだそう。土切さんは江戸箒の老舗・ 白木屋傳兵衛のはりみを使っています。
「軽いのにとても丈夫で本当に使い勝手がいいんです。元は少しカーブした形状ですが、しなるので適度に床にぴったり沿い、上手にごみを集められるんですよ」