新米の季節です。台所道具のスペシャリスト「だいどこ道具ツチキリ」がオススメするご飯まわりの道具3選。

土鍋①

<クウネル・サロン>プレミアムメンバーの土切敬子さんが営む「だいどこ道具ツチキリ」。店内には、台所道具への強い思いからお店を持つことになった土切さんが実際に試して選び抜いた精鋭の商品が並びます。そんな土切さんにおすすめの道具を紹介してもらうこの連載、今回は新米の時期ということもあり、「ご飯がおいしくなる道具」をお届けします。

台所にたたずむ姿も愛らしいお米カップ

一つ目は、炊飯になくてはならないお米の計量カップ。だいどこ道具ツチキリには、木製と琺瑯製の2種類の素材のお米カップがありますが、今回おすすめするのは琺瑯製のもの。”く”の字の取っ手が特徴的で、料理に使って残ったハーブなどを差したくなるようなかわいらしいビジュアルが土切さんのおすすめポイント。どこか温かみのあるぽってりとした雰囲気も◎ 毎回、お米を計るのが楽しくなる道具です。

琺瑯ライスカップ  180cc ¥1,870(税込)

無駄のないシンプルさと、愛らしい存在感が合わさったライスカップ。

グリーンは残念ながら在庫10個ほどで、そのあとは廃盤となるそう。気になる方はお早めに(写真右のステンレス製も現在は廃盤)。

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火加減調節なし、後片付けもラクチンな土鍋

二つ目は土切さんが10年以上愛用しているという土鍋「炊飯釜」。炊飯土鍋というと火加減が大変そうというイメージですが、この土鍋は、①浸水20分、②強火で10分強、③お米の糊が出てきて蓋のまわりを一周回ったら火を止めて20分放置。この3ステップだけで火加減調節要らずなのが何より優秀。また、こびりつきもなくするんとお米がはがれるから、無駄もなく後片付けも簡単なのだそう。「私は普段は圧力なべで玄米を炊いて食べることが多いのですが、家族はこの土鍋で炊いた白米を食べています。土鍋から湯気が噴き出す瞬間や、おねばがす~っと引くところ、蓋を開けるときなど、ご飯が炊けるまでの時間が好きなので、とくに土鍋で炊くとおいしいと感じるのかもしれません」。

半睡窯謹製「飯炊釜」 2合¥15,400、3合¥20,900(ともに税込)

ころんとしたフォルムが印象的。この形状においしさの秘密が隠されていて、蓋を囲む縁が高くなっているため、”糊”が上がってきても吹きこぼれないうえ、しばらくすると米に引き戻されて米を包み込むためつやつやふっくらと炊きあがる。

しっかり沸騰すると糊が出てくる。それが鍋蓋をぐるりと一周したら火を止めて20分ほど蒸らす。

鍋底にくっつかないから、最後の一粒までおいしく食べられるのも、この土鍋の優れた点。

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そのまま電子レンジ加熱OKのエコなおひつ

最後に紹介するのは、炊きあがったごはんを入れる「おひつ」。土切さんは伊賀焼のおひつを愛用していますが、伊賀の荒い粒が残る土がご飯の水分を保つため、冷めてもおいしいそう。とくにいい仕事をしているのが蓋で、蓋の裏側に釉薬がかかっていないため、そこで余分な水分を調節してくれるのだとか。また、おひつというと曲げわっぱなど木製おひつもありますが、この陶器のおひつは、そのまま電子レンジにもかけられるのも特長のひとつ。ラップや保存容器も要らず、お手入れもラクチンです。

陶器のおひつ1合用(白・飴釉)¥2,640/1合用(飴釉)¥3,740(すべて税込)

土切さん愛用のおひつ。夜に余ったごはんをおひつに入れておけば、翌日、常温でも十分においしいとのこと。

おひつは2サイズで色は3種類。ぽってりとした釉薬が温かな雰囲気。

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実店舗ではご飯まわりの道具展を開催中

東京・吉祥寺にある実店舗では11月中旬までご飯をおいしく食べるための道具展を開催中。今回、紹介した3アイテムのほか、土切さんが実際に使ってみて「これはいい!」と自信を持って太鼓判を押した、ご飯まわりの道具がずらりと並んでいます。新米がおいしいこの季節、ご飯がよりおいしくなる台所道具を求めて、ぜひ足を運んでみてください。

ご飯土鍋は全部で4種類。岡山の「陶工房ゆうらぽ」の土鍋も新しく取り扱いを開始。

高知で作陶している小坂明さんのごはん茶碗も入荷。このお茶碗は土切さんも愛用しているもの。

土鍋炊飯の詳しい説明書もあり。

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取材・文 結城 歩

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