【石黒智子さんの台所道具④】この先もずっと使える、妥協しない道具選びのコツ。

台所にあるものは、高齢になっても調理を楽しむために、なるべく軽量化してきた石黒さん。しかし、替えがきかない道具も、もちろん存在します。台所道具特集最後は、使いやすさや機能性、見た目にも妥協しない、石黒さんが選び抜いた愛用品たちをご紹介します。

冷蔵庫ポケット用の容器も軽量化

冷蔵庫のドアポケットに収納している焼き海苔、干ししいたけ、鰹節などの乾物類。以前はガラス瓶に入れ替えていましたが、いまは軽いプラスチック容器に。収納物が軽くなったことで、ドアの開閉が軽くなり、高い位置からの取り出しもラクになったそう。「袋入りで買うパンケーキミックス粉は、ダマにならないようにシェイクしてから必要量が出せるように、ハンドル付きのプラスチックボトルに入れ替えています」。隣にはメープルシロップ。

鉄のフライパンの最小サイズは

道具の軽量化が進んでいる台所ですが 、「軽いものと替えがきかない」という道具があります。そのひとつが鉄のフライパン。旨味を閉じ込めつつ、肉の表面をカリッと焼くために欠かせない。赤ワインに塩を入れて煮詰めて作るワイン塩も、これなしでは作れません。デパートであれこれ持ってみて、自分で持てる重さを探した結果、タークの22cm鍛造フライパンになりました。「1100g、これ以上の重さを持つのは無理ですね。形も好きです」。

すき焼きはパエリア鍋で

鋳物すき焼き鍋が重くて持てなくなり、28㎝のアルミフッ素加工のパエリアパンを使うようになりました。 食材の好みも変わって、しらたきは葛切りに。乾物なので必要量だけ戻せます。

しいたけは生キクラゲに。出汁に砂糖としょうゆを加えた割り下にお湯で戻した葛切りと生キクラゲを加え下味をつけておくのがポイント。そのほかは牛肉、ねぎ、春菊のみとシンプルに。余ることがなくなりました。自作のウォーマーで温めながらいただきます。

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ガラスの計量カップは用途いろいろ

このごろ重宝しているのがガラスの計量カップ。「手つきのボウルとして活用しています。たとえば容量500mℓは、ハンドブレンダーで生クリームをホイップするときに。パンケーキを作るときにも使います。250mℓのほうは、ドレッシングやソースを作るときに。計量しながら作れそのまま食卓に出せます」。余ったら蓋をして冷蔵庫に。透明なので中身が一目瞭然。蓋はジャム瓶などサイズが合うものを再利用。シリコンのパッキンをつけることも。

中華鍋は自分仕様にセミオーダー

炒め物に欠かせない鉄の中華鍋はフライパン専門の「山田工業所」にセミオーダー。所有の30cmガラス蓋が合うようにと、既存の30cmより0.5cm大きいものを作ってもらいました。「たった0.5cmの違いですが、蓋がぴったり閉まらないと滑って危ないのです」。また、なるべく軽くなるようにと、鉄の厚みも通常よりやや薄めの1mm厚にしてもらいました。「以前使っていたものの半分以下810gです。この重さなら70代になっても使えます」。

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写真 杉能信介 / 取材・文 鈴木麻子

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