【結城アンナさん 家族について~夫婦編~】我慢も怒りもあって当然。2人の関係性をどう深めていくか。Vol.10

結城アンナさん連載

最新のクウネル11月号「60歳からの幸せのルール」にも登場いただいた結城アンナさん。誌面では綴りきれなかった家族のこと、前回(【結城アンナさん 家族について~子育て編~】21歳で出産、強く育てなきゃいけないと一生懸命でした。Vol.9)はお子さんについてうかがいましたが、今回は夫婦のことをお話いただきます。

夫とは、2人で1人になった感じ。年齢を重ね、よりそうなっていくのでしょう 。

夫の岩城滉一さんとの仲睦まじい様子や、お互いを尊重する姿勢に多くの人が憧れを持って注目している結城アンナさん。年齢を重ねて家族や夫婦の距離感って変わりましたか?

「どうなのかしら?もう夫とは、2人で1人になっちゃったって思いますね。そういう意味では年齢を重ね、よりそうなっていくのでしょうね。

若いときは、いい妻さん、いい夫という理想像のような考え方あるじゃないですか。自分が思うようないい妻、いい夫じゃないと不満だったり、嫌いになったりして。夫婦はものではありません。関係性を育て上げなくてはいけない。

それを長年、『あ、こうじゃない、こうか』『これだめだったから、ああか、こうか』『この人はこうだから、こうか』『自分もこうだから、合わないな、じゃあこう』。こんなふうに育ててきたんでしょうね」

どうしても我慢できない、怒りが収まらないときは動く!

結城アンナさん 岩城滉一さん 娘
久しぶりに撮影したという家族写真。満面の笑みのハッピーな雰囲気、最高です♪(写真提供:結城アンナさん)

関係性を育てるためには、様々な工夫が必要だったと思うのですが。

「工夫をすることによって、幸せになる気がします。いい結婚、いい関係ができるんじゃないかなって。結婚っていろいろな形があっていい。背が高い旦那さんだから羨ましいとか、そうじゃないんですよね。この2人だけの関係性を深めていくことが大事。そのために、工夫というか努力は必要だと思います」

結城アンナさんが努力した中で、記憶に残ってることはありますか?

「自分はこうしたいけど、彼はこうしたいとか。ここは我慢するけど、ここは我慢できないとか、そういう感じですかね。会話でそれができればいいのでしょうが、そうばかりではない。『冗談じゃないわ!』なんて思って、お互い一回引いたりして。そして自分の中で組み直し、また戦いの場に出るの、これならどうだって」

向き合い、ときには引き、そして再び向き合う。結城アンナさん流の関係性を深める努力。誰かに相談することもあったのでしょうか。

「若いときは先輩に泣きながら相談したこともありました。聞いてくれる人がいて、本当に助けてもらいました。『あのとき、話を聞いてくれたあの人がいたから、よかったなぁ、ありがたいなぁ』と。でも最終的には、自分で考え、自分で答えを見つけるしかないんですよね」

人に聞いてもらっても、どうしても辛い、どうしようもないときはどうしていたのでしょう。

「そのときは辛いと思うんだけど、今思うと、大したことなかったって。どうしても我慢できないときは、とにかく動く。

窓を洗う、部屋を掃除する、タンスの洋服を全部出して畳み直す、とか。そうすると、その怒りの時間が無駄になってないのよね。怒りを掃除に持っていく。

それできれいになって、あーすっきりした!アレ?何に我慢していたんだっけ?何に怒っていたんだったっけ?って。モヤモヤは、やっぱり動くととれる」

夫は、好きなことがいつもある人。私は彼のそういうところが、一生懸命生きてるところが大好きです。

一石二鳥の解消法は、結城アンナさんならではの思考の転換。そういえば最近、ご主人の北海道での生活が話題になっているようですが‥‥‥。

「なんかやってるなぁって(笑)。夫は、好きなことがいつもある人なんですね。次から次へと、こうしたら絶対楽しいぞが、常にある人。私は彼のそういうところが大好き、一生懸命生きてるところが大好きです。

だから『次は北海道かー』って(笑)」
そんなご主人との日常生活では「もっとこうしたほうがいい」とか、意見することもありますか?

「お互い言わないですね。聞く時はあります、『これどう思う?』って。返事がくるときもあるんですけど、その返答に『なんだよ~』とは思わないかな。きっと少しずつそういうふうに収まるようになったのでしょうね」

そういうところにも、クウネル世代はじめ、多くの人が憧れるのがわかるというもの。お互いの好きを大切にし、束縛せず、認め合う。結城アンナさんご夫婦を素敵だと思う理由が見えてきます。

「こうしちゃいけない、ああしちゃいけないと言われると溜まるから、言わないんです。それをお互いがわかってるから。束縛や、一生懸命しようとしてることを否定されるとと、不幸せになっちゃう。お互いを認めること、それが幸せであるために大切なのかもしれませんね」

写真/加藤新作 編集・文/河田実紀

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