古今東西の名言に学ぶ、幸せに生きるためのお金との向き合い方。【Vol.1漫画家・ひうらさとるさん】
古今東西、語られ続けているお金と幸せの考察。それだけ人生の命題といえるのかもしれません。戒め、寄り添い、伴走してくれる言葉の数々から、漫画家のひうらさとるさんにその実感を伺います。
目 次
お話を伺った方
PROFILE
ひうらさとる 漫画家 59歳
高校在学中にデビュー。ドラマ化された『ホタルノヒカリ』『西園寺さんは家事をしない』などヒット作品を手がける。漫画雑誌『フィール・ヤング』(祥伝社)で美容とお金をめぐる人間関係や恋、人生を描く『美男と金子』を連載中。
お金を持つことを目的にするのではなく、幸せのために働かせる
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お金と美容は似ている。そんな興味から今、この2つをテーマに漫画を描いています。
お金があるほど、美しさを磨くほど幸せになれるという思い込みがあり、そこには今やらないと手遅れになるような恐怖心まで漂う。両者は不安や欲望の構造が近いと感じたんです。
特にお金はより切実な問題にもつながります。私自身も30代前半で住宅ローンを組んだときに、元金がなかなか減らない不安からお金の勉強を始めました。
言葉1_リスク分散の大切さを説く格言
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当時はまず、家計の見直しからスタート。すると毎月の収支がつかめてきて、大まかなお金の流れを把握できるようになると、将来への不安も軽くなるんですよね。
数年前からは余剰資金でNISAを開始。投資の世界にはリスク分散を説くことわざ「卵はひとつのかごに盛るな」のような格言がいくつもありますが、私が心がけているのは、経済評論家の山崎元さんの”ほったらかし”という教えです。
言葉2_「ほったらかし」という投資の心得
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一喜一憂せず、無理なく少しずつ。ダイエットにも似ていますね。
言葉3_スティーブ・ジョブズの名言
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できるだけお金に振り回されないためには、お金を持つこと自体を目的にせず、自分の幸せのために働かせるという前提を忘れずにいたいと思っています。
スティーブ・ジョブズが語ったように、お金はお墓までは持っていけません。今を楽しむために使ってこそ意味がありますよね。
言葉4_人生で大切なのは思い出づくり
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さらにそこで得た経験は“心の貯金”にもなる。アメリカの資産家でヘッジファンドマネージャー、ビル・パーキンスも同じようなことを著書で語っています。
人生で一番大事なのは思い出づくりで、そのために惜しみなくお金を使うべきという考えや、年齢とともに変わるお金の価値についても共感できます。
言葉5_年齢とともにお金の使い方も変化する
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人生100年時代といっても、80歳で使うのと今使うのとではお金の持つ意味がまったく違うと思うんです。
私は今年60歳になりますが、おそらく元気に動ける60代から70代半ばくらいがお金を使うピーク。だからこそ、使うときは気持ちよく使いたいですし、値段を基準にせず、自分が好きか、本当に気に入っているかどうかを大事にして選びたい。
収入があるうちにお金を使う練習をしておくのも、これからを楽しく生きる鍵になるかもしれません。そうして、自分にとってのちょうどいい感覚を磨くことでお金を活かす使い方が身につき、人生の豊かさにもつながるのではないでしょうか。
言葉6_数字で見るお金と幸せの関係
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ノーベル経済学賞を受賞した心理学者のダニエル・カーネマンの幸福度の分析にも納得。収入がある一定の額を超えると、それ以上いくら増えても幸福度は増えない、とはまさしく実感しているところです。
言葉7_世界一貧しい大統領と呼ばれたホセ・ムヒカの名言
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また、世界一貧しい大統領と呼ばれた元ウルグアイ大統領、ホセ・ムヒカの「貧乏な人とは~」という言葉も胸にみます。
お金は選択肢を広げ、自由になるためのツール。そこを見失わずに自分が何を選びたいかを丁寧に見極め、心地いい距離感で付き合っていきたいですね。
『クウネル』2026年7月号掲載
イラスト/SANDER STUDIO、取材・文/薄葉亜希子、編集/矢沢美香
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