<クウネル・サロン>プレミアムメンバー青木美詠子さんに収納のコツを教わる連載。前回の運は玄関からやってくる?!「何も置かない」を死守したら気持ちよく整いました。に引き続き、リビングも「何もなさを死守」について。
いつだれが訪ねて来てもいいように
今回はリビングです。上の写真は、キッチン側から。こちらも前回の玄関やベッドルームと同じく、うちでは「何もなさを死守」する部屋です(このグループは3つだけ)。
以前の賃貸マンションは2LDKで、私には仕事部屋があったのですが、予備校講師の夫は基本的に出かけるので、リビングのテーブルで予習していて、後ろの棚は常にごっちゃり。なので、私は「新居は、いつ人が来てもいいよう、リビングには絶対何も置かない!」と強く思っていました。
その固い決意から、つくりつけの棚は最小限の設計にしました。棚やカウンターって、絶対何か置いてしまいませんか?(人は平らな場所があると置くよう)そんな特性を持つ棚が、いつもすっきりしたいリビングにあるのは、実はとても危険。絶対ポイ置きしないご家族と管理者がいれば、別ですが。
収納場所が多いのも考え物です
ひとつの大胆な解決策は棚自体を撤去か、減らすこと。その場合、物を全部出してから、リビングに絶対ないと困るものを洗い出し、それ以外は処分か、別の場所に分配。うちも以前、取材の方に「爪切りとか、細かい物はどこに?」と聞かれましたが、私の部屋の小引き出しにあり、夫もそこに取りに来ては戻しています。意外とキッチンや洗面に振り分けられる物も多いはず。
おおごとですが、時間をとって大ナタをふるい、リビングを聖域にしてしまえば、他の部屋がごちゃついてても、ここにくれば、ほっとします。一部屋なので、引っ越しに比べれば断然ラク。
でも、そんなことやってられない方への現実策は、物がむきだしにならない「隠す収納」。チェスト(引き出しタイプ)なら外側はきれいに見え、取りやすく、戻しやすいです。棚にファイルケースや、小引き出しを並べるだけでも。
家族の持ち物は、各自の部屋へ強制送還
「どうしていつも、ごちゃつくんだろう」という方は、置き場所が多すぎないかも考えてみてください。また家族がリビングに物を置きっぱなしなら、各々の部屋の前に強制送還。そうしてリビングを守らないと、ごちゃごちゃが加速します。特にテーブルだけには何も置かない、など家族会議で決めませんか?三日坊主になっても何度もトライすれば、きっとできますし、気持ちいいですよ。