漠然とした結婚生活に終止符。仕事も人生も一歩前進したパリマダムのストーリー。

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50歳の節目に、アーティストだった夫と離婚したエディターのアン・クレールさん。自ら新しい人生の扉を切り拓き、前に進む彼女の姿は、頼もしく、勇気になります。

15年間連れ添った末に別れた夫、 ルイさんはアーティストでした。
「側から見たらなんで別れたの?というカップルだったと思います。とくに大きな喧嘩もなく、順調そうに見えたと思うから。でも彼はアーティス ト。収入から、暮らしのあれこれまで、日常の問題すべてが自分の肩にかかっていることは漠然と感じていたし、毎日感じる疲れがなんなのか、自 分自身でもわからないまま、月日を過ごしていたんです」

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元夫Lucas Weinachterの作品。結婚していた頃はマネージャーのような役割も担っていた。

ふたりの間に子供はいませんでした。アン・クレールさんは年齢を重ねるにつれ、眠れない夜が多くなり、ある日自分の肌が焼け落ちる夢を見て、恐怖で飛び起きたといいます。
「こんな夢を見たのと友だちには話していました。そうこうするうち、長年の友人のパーティーで、ジャーナリストの学校時代の男友だちとバルコニーで話していたところ『元気がないね』と問われ『ルイとは別れるかもしれない』と、自然に口走っていたんです」 
自分でも驚いたと同時に、このままの人生でいることに息苦しさを感じ、 50歳になったことを機に、夫に「もう好きではない」と告げてしまいました。

「喧嘩になり、かなり揉めましたが、幸い子供もいなかったので別れることになりました。すると扉が開くように、いろいろなことが動き始めたんです」
その中でも意外だったのが、別れるかもと告げた男友だちと少しずつ距離が縮まっていったこと。
「別れた夫は内向的だったせいか、未来のビジョンが何も見えなかったんですが、彼はアクティブでポジティブ。 ずっと一緒に住まないかと提案してくれましたが、しばらくはひとりでがんばりたくて、仕事を増やしてひとり暮らしを継続させていたんです」

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文学は情熱のひとつと語るアン・ クレールさん。今のパートナーも本好きなのがうれしい。

この夏から新しいパートナーとの同居を始め、お互いアート、写真、絵といった共通の趣味を見つけ、一緒に楽しむ幸せを噛み締めているそう。
「なんだかソウルメイトと出会えた感じ。私も心が穏やかになり、長年やってみたかった絵本を監修したり、子供のアトリエを作る仕事をして人生が充実しました。彼とはリタイア後の話もしていて、ふたりとも夏が好きだから、 一年中夏が過ごせるように南半球、北半球に旅行をしようと話しています」

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アン・クレールさんが監修した絵本の数々。いろいろな出版社と仕事をすることで世界が広がった。
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パートナーがプレゼントしてくれたモノクロの写真は、大切な宝物として飾っている。
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こちらもLucasさんの作品。「彼の作品を家に飾れることも、現パートナーの素晴らしい裁量です」
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