川邊サチコさんは「3食毎回作るのは大変だから」と料理はまとめて作り置きしているそう。

「お惣菜を買ってすませたり、１人でお店に行って食べたりしないので、3品くらいは常備。簡単な料理でも自分で作ったもののほうがおいしいし、お腹も満足して気持ちが豊かになれるでしょう？それが大事！」

にんじんのサラダやコールスローなどは朝食や夕食の付け合わせに。お肉に下味をつけて冷凍しておくことも。

「食べるときにフライパンで焼くだけだから簡単。チャーハンも自分で作って冷凍しています。これは、子供の頃に日本舞踊やお茶のお稽古の帰りによく寄っていた中華料理屋さんで見て覚えた手順でずっと作っています」

夕食のメインは仕込んでおいた鶏肉を使って。生の手羽先10本をコチュジャン大さじ2、豆板醤小さじ1と、しょうゆ、砂糖、紹興酒各大さじ1を混ぜたタレにつけて冷凍。

「食べるときはレンジで解凍せずにフライパンで焼くとジューシーな仕上がりに」。チャーハンは、みじん切りした生姜、卵、ごはんの順に炒め、塩・こしょうで味付け。刻んだザーサイを少量加え、香り付けにしょうゆを鍋肌に回し入れて最後にねぎを合わせる。

若い頃はダイエットやストイックな食生活も経験してきたという川邉さん。80代まで元気でいられる食とは？

「好き嫌いが多く、忙しいと食べる時間がないので、なるべく偏食せず、3食きちんと食べることを意識。また、年齢的にエネルギー不足になりがちなので、たんぱく質を摂ることも心がけています。ただ、80代はまたステージが変わってきて、健康ばかり追い求めるのはどうなの？と思うように。70代以降はメンタルも落ちてくるので、ストイックになりすぎず食べることを楽しみたい。それが今の私にとっての健康食かもしれません」